里山日記


2010年5月2日
【遅い山】

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 1.2月は雪が少なくて、どちらかと言うと暖冬だった。それが3.4月は一向に暖かくならなくて、いつまでもストーブのせわになる日が続いた。きっと山の具合も遅いのだろうなぁ、と思いながらもとりあえず言ってみた。
 朝4時、まだ暗いが山に付くころには大分明るくなってきた。いつものように山を一回り、去年だと4月29日には最盛期だったコシアブラやタラの芽は、まったく出ていない。ゼンマイは育って者でも指を曲げたほど、ミズやシオデも全く気配なしだ。
 早々に引き上げて土手に行ってみた。去年目安をつけておいたあたりに行ってみると、ワラビもまだ指を曲げたぐらいの状態で、去年あたりから比べると10日は遅いようだ。
 何も収穫がないのもつまらないので、事務所にあるウコギを見てみた。苗から3年目、まだ小さいが葉っぱをおひたしにしたりして食べられる。葉っぱを摘もうと思ってみてみると、なにやら蕾のようなものがある。去年あたりは見なかったと思うが、花でも咲くのだろうか。
 この冬の雪は少なくて、雪除けも楽チンだった。しかし、去年の12月半ばの突然の大雪はすごかった。年明け前に屋根の雪下ろしをするのは、父も記憶がないというほどだった。
 そのときの雪で、庭のカキの木が折れてしまった。いつも干し柿を作る柿の木だ。幹も朽ちてきて弱くはなっていたのだが、湿った重い雪がたたったのだろう。今、その柿の種を植えている。何とか芽が出てきてほしい。


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