里山日記


2008年3月2日
【冬の山】

この形の文字をクリックすると写真が見れます。
 いつか雪があるうちに山に行ってみたいと思っていた。2月はなかなか都合がつかづ、天気もよくなかったので行くことができなかった。3月になると、やはり天気も落ち着いてきた。ちょうど天気も良くて、妻は用事があるようで朝から出かけるとの事。何をするというわけではないのだが、とりあえず行ってみることにした。
 スーパー農道から林道に向かう田んぼ道は、除雪されていない。しかし、誰か山に行っている人が入るのか、車が一台は入れる分だけ雪が除けてあった。そこに車を止めて、カンジキを履く。夜に降った雪が表面に5cmほどかぶっているが、その下は湿った重い雪で、カンジキが引っ掛って歩きにくい。車だと5分ぐらいの道も、雪の上を歩くと20分以上かかった。
 ようやく山の入口に着いたときは、汗でびっしょりだった。久しぶりの山は、緑というよりも黒っぽく見える。雪は2mぐらいも積もっているだろうか。いつもは簡単に越えていく沢も、雪の崖になっている。雪を崩していったん沢に入って、反対側の雪を崩してまた上る。
 さっそく西側の尾根伝いに登ってみる。雪にカンジキのグリップがちょうど良くて、斜面は意外と登りやすかった。広葉樹は全く葉っぱをつけていないので、見通しがとてもいい。見つけ残したツルがアチコチにあって、それを切りながら進んだ。中には10cm以上のツルもあった。枯れて小枝が取れてしまったミズナラが、寂しげに立っていた。
 時間が無かったので、いつもの北側の斜面には入らなかったが、何とか上まで登ることが出来た。見たところそれほどの被害はなさそうだったが、斜面に立っていた広葉樹が、一本折れているのが見えた。まだこれから雪融けとともに、木に影響が出てくるのかもしれない。
 アチコチに目立ったのは、今日になってから付いたと思われる小さな足跡だ。これはウサギかもしれない。他にも形やや大きさの違うものがいっぱいあった。時間をとって静かに見ていれば、みる事ができるかもしれない。今度はもっとゆっくり来ようと思う。

里山日記 ひとつ前へ
2007年10月28日
次へ
2008年4月19日