里山日記


2007年4月29日
【春の山U】

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 先日、93歳の祖母が亡くなった。まだ日も浅いので、連休の予定はすべてキャンセルした。急ぎの仕事も少し先延ばしになったので、余裕が出来た。久しぶりにチェンソウを持って山に行った。4時過ぎに目を覚まして準備をして山に着いたのが5時前、畑に積んである籾ガラに霜が降りていた
 先ずは体をほぐしながら山を一回り、そして雪椿の藪をカマで払う。椿が嫌いなわけではないが、これがはびこりすぎていて、その下には草も生えてこない。なかなかしぶといが、何度か払っているうちに草も生えてくるようになる。
 2時間ほど作業してから一休み、持ってきたおにぎりを食べる。まだ春早いのに、なんだか虫が多い。こいつらも頭が良くて、知らないうちにコメカミのあたりにとまって、気付いたときには血を吸われている。今日も一匹にやられた。
 腹ごしらえもすんで、鎌をチェンソウに持ち替える。まだまだ杉は混んでいるのだが、大分整備も進んできて残っているのは結構太い木になっている。あれを伐るかこれを伐るか、迷いながら何本か目星をつけて伐り始める。やはりこの太さの木はもったいなく思えて、斬り捨てるには忍びない。今日も2本ほど皮を剥いてとって置いた。この皮むき作業が何よりの重労働だ。ギリギリ昼までの作業だったが、へとへとで動けない。残しておいたおにぎり1個を食べて、帰り支度をする。
 チェンソウだけだと筋肉痛にはならないのだが、皮むきをすると必ず次の日は筋肉痛、まだまだ修行が足りない。
 帰りしなに持ってきたビワの種を撒いてみた。本で調べたところ暖かい地方のものらしく、この辺で育つかどうか分からないのだが全部で20個ほど、棒で穴を開けて種をポイッと放り込んで穴をふさぐ。はたしてビワは、芽を出してくれるだろうか。
 

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