里山日記


2007年2月25日
【林業実習】

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 今年の冬は、本当に雪が降らない。1月から今までまともに雪が積もっていない。こんな年なら家の山に行っても仕事ができるかもしれない。そんなことを考える暖かい日曜日、今日は久しぶりの林業実習だ。
 いつもの三瀬の山に入る。ここは例年でもほとんど雪は無いのだが、当然のことながら今年はまったく無い。まずは伐採の実演、そして伐採した木を重機で運び出す。今年は暖かかったからなのか木はもう活動を始めているようで、水を吸い上げているようだ。
 その後には枝払いの実演。私もやったことがあるが、木の上にあがると何も足場がないので余計に高く感じる。節の無い造作材を作り出すためには大切な作業になる。
しかし、地場産材を使って家を建てることに対して、依然に比べて無節にたいしての嗜好が弱くなっていることもあって、この作業がどの程度必要なのかという事を、講師のKさんは話していた。木の素材そのものが大事なのであって、節があるか無いかを大きな問題としない傾向が出始めていることは確かなようだ。
 午後からは、この山の木を使って建てた家を見学させていただいた。床板のサワラ、柱や壁板の杉、節があっても木の持つ暖かさは何も変わらない。こんな家がいっぱい建つと地球温暖化も少しは和らいで、今年のような冬もなくなるのだろうか。

 
 
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