里山日記


2006年10月15日
【きのこ採り】

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 前から知り合いの大工さんにお願いしていたきのこ採り、ようやく日程が合って実現した。朝6時に待ち合わせて山に向う。国道からそれて集落の中を抜けて山道を進んで、山に入ったのが7時になっていた。
 雨は降っていないが合羽のズボンをはいてあるき始める。 藪を分けて沢を上って、とにかく進む。思ったよりも大変なきのこ採りだ。
 途中でコクワの実をはじめてみた。コクワというぐらいだから桑の仲間かと思っていたらとんでもない、実の大きさはビー玉ぐらいで、色は緑でマスカットの粒のような感じだ。食べてみたら味も断面の見た目もキウイフルーツそのもの、まだ若かったようで甘味よりも酸味が強かったが、とても美味しかった。
 今年はキノコの出が良くないと、大工さんが言っていた。それに少し前に誰かが入ってとった後でもあるようだ。それでも少しずつだがモダシといわれているキノコはあちこちでとることができた。ナメコやシメジの仲間もあった。
 その大工さんにとっては全然物足りないものらしく、かなり上の尾根までまで登っていった。そして見つけたお目当てのものがシシダケという大きなキノコ、大工さんがしゃべるとなまってススダケに聞こえるので黒いのかと思っていたら、落ち葉と同じような茶色だった。余程珍しいものらしく、かなり喜んでいた。
 早めの昼飯を食べた後は、沢ではなく別のルートを降りてきた。その辺にはアケビやコクワやヤマブドウなどがあるらしいのだが、一つも見つからなかった。やはり異常気象の影響なのだろうか。
 でも、その途中でまた別のキノコを見つけた。ブナカノカワというものだそうで、見た目はスギヒラタケにそっくりだった。ブナの倒木に生えていて、香りがすごくいい。その上品な香りは、まるでバニラのような感じがする。炊き込みご飯にしても美味しいらしい。
 車にたどり着いたのが午後2時、出発してからの7時間のうち5時間ぐらいは歩いていただろうか。シシだけが採れたことを除くとそれほど上出来ではない様子だったが、それでも自分にとってのキノコデビューは、とても楽しかった。
 
 
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