里山日記


2005年7月24日
【白きくらげ】

この形の文字をクリックすると写真が見れます。

 この間の里山日記に、濡れたティッシュのようなキノコのことを書いた。書きながら、キノコに詳しいSさんからメールが来ないかなぁ、と密かに期待していたら、更新した次の日にさっそくメールが届いた。以下引用させていただくと、

あの白いキノコは、『白きくらげ』と言って、高級菌ですよ。おいしいから是非食べてみてください。お奨めは中華風のスープです。
同型で、黒いもの、茶色い物もあって何れも食べられますが、白は貴重です。
中国では、昔、偉い人しか食べられなかったらしいですよ。
紛らわしい毒キノコも無いので、安心して食べられると思います。
ただし、99%が水なので、天気が良い日は見つけ難いかもしれません。
雨天か、曇り、朝の夜露がある時がベストです。
それと、輪郭がボロボロで腐れぎみな物は、止めて、新鮮な事を確認して下さい。
もし、乾燥してても、水に漬けておくと復元しますよ。
そろそろ、キノコもスタートですね。
それから、ヒバは、真っ直ぐ刺さずに、斜めに植えると、幹の途中から根が出てきます。
切り口は腐れるようですよ。
最初は雪で倒れた様な状態で植えると、挿し木も上手く行くと思います。
『サワラ明日成ろヒバ』庄内では、特に混同していて、難しいですね。
写真には、ヒバと、サワラの2種類が写ってるように見えました。

と言うことで、高級だなんて聞いては食べてみるしかない。
 2.3日前に雨が降ったので、キノコには良かったのかな、と思いながら朝5時、山に入る。
この前の場所に行ってみると、あった、白きくらげ。でも、全体的に茶色っぽくなっているものが多くて、真っ白のものはほんの一握りだった。とりあえず白いものを取って袋に入れる。輪郭ボロボロではないが、茶色いものは採らずにそのままにしておいた。
 近くのナラの木に、また別のキノコがあった。すると、そのキノコを食べている巨大なナメクジ、今まで見たことがない大きさだ。ここはガラパゴスか、とか思いながら、周りの藪を少し払った。
家に帰って、さっそく中華風スープにした。家族5人で分けるとほんの一口、笑ってしまうような白きくらげスープだが、私にとっては貴重なきのこデビュウになった。

里山日記 ひとつ前へ
2005年7月17日
次へ
2005年8月21日