里山日記


2005年7月17日
【サワラ(椹)U】

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 今年の梅雨は、前半のうち雨が少なかった。気になっていたのが、5月に山に挿し木しておいたサワラだ。適度に雨が多ければ、きっと根付いてくれるだろうと思っていたが、はたしてどうなっているのか、午後から時間がとれたので行ってみた。
 山に入ると、けっこう草が伸びていた。いつも通る下の道が草で覆われている。期待しながらサワラを挿し木したところまで行ってみると、んッ、あった。ちゃんと緑のサワラの葉っぱがたっている。しかも、葉の先のほうが新しく伸びた感じで、新しい緑色をしている
 が、2本しかない。挿し木は3本したはずだ。まわりの草を少し除けてみると、あった、茶色くなったサワラの葉っぱ。残念ながら、一番小さいのは枯れてしまっている。
 この緑色をしている2本は、本当に根付いているのだろうか。まだ心配だ。まさか、引っこ抜いて見てみるわけにも行かず、なんとなくパンパンと手をたたいて拝んでみる。意味が無い。
 藪を払ってツルを切りながら見てみると、ツルが絡んでいる木のあちこちに白い泡のようなものが付いている。ふぅッと吹いてみると、フワフワしてまさに泡そのものだ。何かの卵かなんかだろうか。なかには、地面の上に直にあるものもあった。でも、カマキリの卵のように硬くなっているものはなかった。
 そしてまた発見、ナラの木の幹に濡れたティッシュのようなキノコ。なんという名前なのか、はたして食えるのか、これも結構あちこちにあった。
 などと道草しながら、とりあえず尾根まで登ってみる。一昨年のナラ枯れ防除のときに整備してきれいになっていた尾根沿いの平らなところが、また雪椿やアオキが伸び始めている。椿が嫌いなわけではないが、これがはびこると、下に草がまったく生えなくなってしまう。せめて草が生えるスペースを分けてくれ、と言いながら雪椿を刈った。
 今までほとんど手をつけていなかった西側の境界線から尾根沿いを登るところは、径が10cm以下の細い根曲がりの木が密集している。いつも倒れた木やおちた枝で、下がザクザクの状態になっている。今年はそっちを整備してみようと思い、西側に移動した。
 雪で折れた木や枝を片付けたり、枯れた木を伐ったり、一時間ほどの作業だったが、何せ暑い上に急な斜面だったので、疲れはすでにピークだ。午後5時、まだ日は高いが山を下りる。

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