里山日記


2005年4月29日
【土壁】

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 去年の秋に毎週のように通って友人Sと造ったカマド小屋、大雪で潰されそうになっていたのがうその様に、どんどん雪が融けてすっかり春になった。まだ、仕上げに塗る土が残っている。くるんでおいたシートをはずしてみると、壁土はゴソゴソに固まっていた。
 まずはスコップでその土を崩していく。全体が崩れたとことで水をかけて、足で踏みながら練っていく。踏みしめるのも大変だが足を土から抜くときに力が必要で、ひざが抜けそうな感じがする。スコップで崩しながら足で練ること1時間ほど、ようやくいい感じになってきた。
 去年塗っておいた壁の上に壁土をさらに塗り重ねていくと、ようやく貫が隠れる厚さまでになる。んーー、やっぱり泥んこ遊びは楽しい。が、去年新しく加えたワラが腐って発酵したためだろう、去年以上にくさい。友人Sの奥さんが来て「んぅ、鳥小屋のにおいするぅ」と言っていた。
 昼休みを挟んで夕方までかかってようやく完成。お約束の手型をつける。あと残りは屋根だが、その前にカマドが崩れてきている。粘土がひび割れて釜を載せる縁のところがグシャグシャだ。窯を造るには一度焼いた土を使わないと駄目だとも聞いたことがあるが、何とか補修しないとご飯が炊けない。まだまだ手がかかりそうだ。
 

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