里山日記


2004年2月22日
【ネコの日】

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 この間のいきなりの大雪にはびっくりさせられたが、その雪もほとんど無くなって、田んぼはこげ茶色の土が見えている。
 今日は2月22日、ニャンニャンニャンでネコの日だそうである。家にもネコが一匹いる。そのネコも朝から日向ぼっこができるほどいい天気で、しかも暖かい。
 ついでに、今日は私の○○回目の誕生日でもある。ネコ好きの私にとっては何の問題も無いのだが、今日が誕生日で、ネコが嫌いな人は、いい気分はしないだろうなぁ、なんて思いながら山に行く準備をしていた。
 今日は林業実習だ。前回仕事の都合で欠席したので、今日はちょっと久しぶりの実習になる。会場になっている三瀬のユースホステルに行ってみると、なんか若い子がいっぱいいる。ユースに泊まった人たちかな?と思っていると、なんと東京から林業実習に参加するために来た大学生だと言う。地元の人の関心もまだまだ薄いのに、なんと女子大生が6人、林業実習もまんざらではない。
 午前中は去年の暮れにも行っている、酒田の家の見学会だ。この間よりもだいぶ工事が進んでいる。外部も左官工事が入っていた。中はフローリングが張り終わって、養生のためのベニヤが張ってあった。天井の板もきれいだ
 午後には山の木の伐採と搬出の様子を見せてもらう。まずは成長した木のみかた、どの木をなぜ伐っていくのか説明を聞いた。これから成長する木は根元が四方にふんばるように張っている。成長が止まっている木は、根元の張りがない。伐るために印をつけた木と隣の木を比べてみるとよく分かる。なるほど、単に木の太さや高さだけを見て伐る訳ではないのだと納得する。
 伐採された木は、上に枝葉をつけたまま葉枯しされる。講師のKさんは前に伐って置いた木を手際よく造材し、乾燥のために堆積場に運んだ
 そこには前に運んであった根元で60センチ以上の丸太があった。よく見ると目が粗い。樹齢は60年ほどのようだ。今日運んできた丸太は根元で40センチ程度、しかし樹齢は85年、育つ環境によってこれほどまでに違うものになるんだなあと、2つを見比べながら思った。。しかし、ちゃんと適材適所で、それぞれに合った使われ方をする。
 人も背の高い人に低い人、太った人にやせた人、それぞれの特徴がある。自分の適所はどこだろうと改めて考えながら、記録的な暖かさの2月の空の下で、しばらくのんびりしていた。

 
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