里山日記


2004年2月6日
【柿きのこ】

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 暖冬だと思っていたこの冬も、最近は庄内の冬らしい天気になってきた。
 正月にチェンソウを整備した時に、前に伐った柿の木の切り株にきのこが生えているのを見つけた。かさの部分にぬめりがあって、ナメコかな?と思ってとりあえずその切り株を切り取って家の中に置いておいた。しばらくするとそのきのこはひょろっと伸びてきて、どうもナメコでは無いようだった。
毒があっては困るので、食べずにそのままにしておいた。本で調べてみたが、シロートの自分には本の写真では区別がつかない。そこで、きのこに詳しかったSさんに画像を送ってみてもらうことを思いついた。
 さっそくメールを送るとすぐ返事をくれた。以下、Sさんからのメールを引用させていただくと、
 『添付の写真は冬〜早春に出る『雪中でも活発に発生』株立ちキノコと言えばエノキダケです。スーパーでの姿が一般的に認知されていますが、スーパーの栽培物はモヤシの様に暗がりで育てた物です。日光を浴びた物は傘が濃い茶色で、柄の部分は根元が黒く上に行くほど茶色〜白になり、かさ裏のひだは真っ白です。また、柄の根元は短い微毛があります。湿っていると粘りがあります。キノコは学術的には葉緑素を持たず、(植物ではなく,菌類)どうのこうの、と書かれていますが、実際は光量で色の濃さが全然違ってきます。
私のやまでも毎年、柿木に好んで発生します。大抵の雑木に出るのですが、かき集めて味噌汁で食べています。天然物の味の濃厚さ、重厚な姿を楽しみながら、食べています。
ただ、写真のものは全体に色が均一で違って見えます。おそらく乾燥した姿でないかと想像しますが、今度新鮮な物を見つけたら、食べてみて下さい。冬に発生できるキノコはエノキしかありません。
初めて恐る恐る食べた時の事を思い出し、今笑っています。
エノキと言うだけに榎木に発生するのですが、里山では柿の木に大発生します。』

 すごい、まさにキノコ博士だ。確かにほったらかしておいたので、干からびていた。キノコを切り取ってかさの小さいものをよく見ると、白いエノキダケと同じ形をしている。今度、新しく出てきたものを食べてみよう。なんだか楽しくなってきた。
 ところで、Sさんが山から伐った桐の木があるとメールで言っていた。桐は軟らかいので、とても肌触りが良い。フローリンクに使ったら、床暖房もカーペットも要らない、人にやさしい部屋になること間違いない。壁の羽目板にしても冷気が伝わらないので、とてもやわらかい雰囲気になる.
 部屋のリフォームを考えている方は、バリエーションの1つとして考えてみたらどうだろうか。
 
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