里山日記


2004年1月2日
【チェンソウの目立て】

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 今年の正月はまったく雪が無いし、しかも寒くも無い。この分だと山にも雪は無いな、と思いながらも、その前にやる事を思い出した。
 秋にチェンソウを使ったあとに手入れをしながら、オイルの出具合をむるためチェンソウをまわした時に、ガリッと刃をコンクリートで傷めてしまっていたのだ。当然のことながら、まったく切れなくなってしまった。最悪の場合、新しい刃を買うことも考えていたが、去年受けた伐木造材の講習でもチェンソウの目立てを習っていたので、とにかくやって見ることにした。
 角度を見ながらヤスリを刃にあてる。やることはいつもの手入れと同じだが、慎重に、丁寧に、刃の具合を見ながら作業をする。今までは手入れをしていても、それでホントにいいのか、手入れをした効果があるのか無いのか、よく分からずにいやっていた。しかし、一つひとつ刃を見ながら研いでいくと、その按配がわかってきた気がする。
 いつもならチェンソウの手入れにかける時間は15分程度、今日は目立てにかけた時間が約1時間半、ちょっといい手ごたえを感じながら、さっそく試してみることにした。
 前に伐ってあった柿の木の丸太を真中から伐ってみる。いつもと感触が違う。すごい切れ味だ。山で伐る杉よりも柿の木は硬い。柿の木は硬いから伐りにくいんだな、と思っていたが、どうも違うようだ。
 父に言われていた畑の隅の古くなった柿の木を伐ってみた。やはり伐れる。今までだったら1時間ぐらいかかっていた作業が、15分ほどで終わる。なんと言うことだ。
 やはり道具は手入れ次第ということなのだろう。型は古いし刃も古い、自分のチェンソウがこんなに切れるとは思っても見なかった。林業実習の先生のKさんのチェンソウに勝るとも劣らないほどだ。ちょっとオーバーだが、認識を新にした。
 今年もこうして一年が始まった。
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