里山日記


2003年12月24日
【庄内の山の木】

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 いつも林業実習の講師をしてくださるKさんの山は、手入れが行き届いてとてもきれいだ。その山から伐り出された木は、自然乾燥されて製材し、建築用材になっていく。
 そのKさんの山から出された木で、酒田に建築中の家があるというので見せてもらうことにした。
 Kさんに電話をして、現場の大工さんに連絡を取ってもらった。缶コーヒーを買って現場に行ってみた。初対面だったが、大工さんは丁寧に説明してくれた。
 その現場は閑静な住宅街にあって、その中でもぐっと落ち着いた雰囲気の建物だった。中はまだ下地の状態で、木の組み方が良く見えた。棟木の下には長さが10メートル以上もある丸太を使い、合掌の梁にもタイコ落しの丸太を使っていた。他の梁も太くガッチリしているし、金物ではなく木の組み方で強度が出るように施工してあった。
 完成までの間にまた見てみたいと思い、大工さんの電話番号を聞いてきた。
 いつか家の山の木も、あんな風に柱や梁として、誰かの家の材料として役に立つ日がくるのかな?と、大きく首をかしげながらも、現場で充分木の雰囲気を感じて帰ってきた。
 
 
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