里山日記


2003年7月6日
【山道つくり】

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 毎年今の時期に山道つくりというものがある。林道の草刈をする地権者の共同作業だが、今までは父が行っていて私は出たことがなかった。今年初めて参加することになった。
 朝5時半に現地集合、車を下において軽トラに乗合でさらに上へと進む。すると途中で山が崩れて道をふさいでいた。去年の作業の時はなんでもなかったと言うからその後だろう。そういえば去年の夏の大雨の際に近くで道路が崩れた事があったが、その時かもしれない。歩いて通った跡があるようだが、それ以上の作業もしなければ崩れたままでも支障ないからほうって置かれたのだろうか。よく見ると沢側も道が崩れかけているところが何箇所もある。個人や地権者だけの力ではどうにもならない状況のように見える。困った時の神頼みではないが、県の担当課あたりに聞いてみようかと思う。
 作業は1時間ほどで終わった。草が軽トラの高さまであって見通しのきかなかった道路が、明るくてきれいになった。
 このまま帰る手はないので、家の山の入り口で持って来たおにぎりを食べる。オバちゃんの畑には大豆やネギの苗がきれいに植えられている。山の上の方に赤く見えるのは、枯れたナラの木だろう。天気が良いし風も爽やか、もしかして晴れ男?とか思いながら山に入る。
 いつものように作業に取りかかる。カマで下の藪を払って、チェンソウで細い木や曲がった木を伐っていく。急斜面では危ないのでチェンソウを使わずに手でノコギリを引く。木が細いので簡単に伐れていくのだが、なにせ体力がない。休憩をはさんでみっちり4時間、もう限界に近い。まだまだ手を掛けたい木を横目で見ながら、無理はやめようと思い山を降りる。
 帰る際に畑を通るとあのオバちゃんが畑仕事をしていた。「昼間なったがぁ?とげい持ってねぇぐで」、と言うので時計を見ると11時15分だった。

 
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