里山日記


2003年6月8日
【さわやかな日曜】

この形の文字をクリックすると写真が見れます。

 今日は仕事(本業)が忙しかったので午前中は事務所で仕事をしていた。しかしこの晴天に加えて、なんとも言えないさわやかな風、我慢できずに午後から山に行った。やはり山の空気はもっとさわやか、そして緑も一段と濃くなっている
 尾根まで上ってみると、ナラ枯れ防除の時にみんなに整備していただいた場所がとても明るい。去年の秋にはじめてきたときは、藪で周りの状況が見えずに進むことさえままならなかったのに・・・、あらためて感謝。その時に見つけたナラの稚苗がまた藪に隠れても分かるように、杭を立てて目印をつける。周りの藪を払いながら徐々に下りていった。この道もみんなが歩いたおかげで、ずいぶん歩きやすくなった。急な部分には除伐した木で階段でも作ろうと思う。
 去年は山の東側から入って作業したが、この間はいって見ると西側のほうもひどい状態だったので、こちらから作業を進めてみようっと思う。といっても狭い山なので、斜面ひとつ降りると去年のところに行くのだが・・・。6月1日に林業実習があったが、その山と比べてしまうと改めて違いが分かる。30年のブランクを取り戻すにはやはり30年かかるのだとろうか。その時に聞いたチェンソウで怪我をした話、そして枝のない枯れ木を伐った時に木が飛びはねる話を思い出し、気を引き締めて作業に入る。枯れた木、細い木、曲がった木、中には直径30センチ以上の木もあるが10センチ程度のものが多い。切り口を見ると、中心は年輪の巾が大きいが外側は極端に詰まっている。環境が悪いので成長していないのだろう。数えてみると、やはり30年生ぐらいだ。木に申し訳なく思いながら、作業の大切さが実感できる。
 降りる時に東側にまわって見る。去年よりは明るいのかな、と思いながらひとりで自己満足する。去年の秋に休憩用の目印に立てた杭に葉っぱが出ていた。挿し木状態になったのかもしれないと思い、面白いのでそのまま見守ることにした。
 帰り際に、手前の畑で何かの苗をを植えているオバちゃんと立ち話。前はその畑も田んぼだったそうだ。よく見ると水路の跡が何となく分かる。周りでも田んぼを作らなくなったので上からくる水路が荒れて、全然水がこないのだそうだ。下の沢から汲んでくるのも大変だし、今年は雨が少なくて困ったといっていた。今まで何度か山にきている訳だがオバちゃんと会うのは初めてだった。

 
里山日記 ひとつ前へ
2003年5月18日
次へ
2003年7月6日