里山日記


2003年4月29日
【夕暮れの山】

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 4月に入ってから中々時間が取れずに山に行くことができなかった。今日も日中用事があって家を出たのは5時をまわっていたが、山に着いたときはまだ明るかった。入ってみると雪もほとんど消えていたが、窪みにわずかに残っていた
 すそに沿って歩いていくと、去年リュックを掛けたり道具を乗っけたりしていた斜面から突き出して伸びていた二本の木が、雪の重みのせいか二本とも根元から抜かれたように倒れていた。私がぶら下がってもびくともしなかった木がこの状態だ。その先のほうには折れた木が通り道をふさぐように倒れていた。自然の力はすごい。去年伐ったときツルにぶら下がって倒れてこなかった木が、なんとそのままの状態でぶら下がっている。ツルの力もすごい。そのうち朽ちたら落ちてくるのだろうか。
 尾根に向って上っていくと赤い花の雪椿があった。よく見ると一面が椿の木、少し手入れしないと通り道も確保できない状態だ。去年見つけたカシノナガキクイムシが入ったコナラの木が、やはり枯れそうになって立っていた。駆除をしてもほとんどが枯れてしまうそうだが、ほかに広がらないためにもやはり駆除してみよう。
 広くは無い山だが椿の藪で一瞬方向が分からなくなる。回りを見渡すと、境界に沿って去年つけておいた目印が見つかる。ちょっと安心できる。この目印は思ったより役に立ちそうだ。
 今日はぐるっとひと回りして山を後にする。だいぶ暗くなって、空と山の境も薄れてきた。何も作業をしなかったけれども、久々の山の感触に満足できた。

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