里山日記


2003年3月23日
【早春の朝】


 2月に実習をした山は海に近く、雪がほとんど無かったけれど、家の山は雪が深いはずだなぁ、と思いながら我慢ができずに山に行ってみた。林道にはまだ雪があったが、スーパー農道から100メートルほど入ったところまで大きなタイヤの後がついていて、軽トラックではいることができた。車を降りると道路にも50センチほど雪がある。
 今日は天気が良く朝とても冷え込んだ。表面が固くなった雪の上をバリバリと音を立てて歩いていく。なんとなく小学生のころの登校風景を思い出す。ちょっと楽しい気分になってくる。家の山の近くまで雪の林道を歩いていく。驚いたことにカンジキの足跡がもっとおくまで続いていた。こんな冬にも山に入る人がいるんだと思うと、なんとなく勇気が湧いてきた。来年の冬は私も入ってみよう。
 とりあえず林道から畑をとおって山に向う。やはり雪が凍っているので長靴のままで雪の上を歩いていくことができる。快晴の下、雪をかぶった山はきらきらと輝いていて、空気も澄んでいる。まさかここまで入れるとは思わなかったので、なんとカメラを持ってこなかった。携帯もカメラ付どころかまだ白黒液晶の状態、残念だ。沢を渡って山に入ると意外と雪が少ない。傾斜のせいなのか北側で風のせいなのか、いずれにしても道路や畑よりずっと少なかった。普通の長靴だったので上ることはしなかったが、来年は天気を見てできる作業をしようと思う。カンジキの足跡の人にも遭えると良いと思う。

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