里山日記


2003年1月8日
【ナラ枯れ】

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 前の日記にも書いたが、去年の10月にはじめて山に行ったとき尾根沿いにあった数本のコナラの木が虫に食われているのを見つけた。幹には虫が入った穴がたくさんあいていて、根元には一面に木屑が落ちていた。森に詳しいK・Rさんに先日そのことを相談してみた。
 もともとは樫の木に入る“カシノナガキクイムシ”と言う虫がコナラやミズナラに入ったものらしく、やはりこの辺であっちこっちに被害がでているそうだ。メスの首のところに通称“ナラ菌”というその虫と共存している菌がついていて、その菌がナラ枯れの原因ということだ。この菌は新しく見つかったものでまだ良く分からないことが多いそうだ。他の資料を見てみると、この症状は本州の日本海側で多く発生しているもので、今研究している途上のものなのだそうだ。
 放っておくとまわりに被害が拡大していくし、木を伐っただけでは虫も菌も死なないので薬剤を使って駆除するしかないと言う。虫はあまり上にはいないので、手の届く範囲でドリルで穴を開けて薬剤を注入するのだそうだ。道具は借りることができるし、薬剤は3000円ほどのもので4本の木を処理できるからそれほど高いものでもないと思う。もし自分の山がそんな状態だとわかったら、みんなそれを駆除してくれるだろうか。できれば一斉に駆除するのがいいのだろうが・・・。
 年末に山にあるコナラの木をもう一度みて本数や被害の状態を確かめようと思ったが、その前に雪が降ってきてしまったのでとりあえず保留の状態だ。春になったら早めにみてK・Rさんに協力して頂いて駆除してみようと思う。

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