里山日記


2002年12月1日
【ツルの脅威】

この形の文字をクリックすると写真が見れます。

 あられ混じりの雨がつづく今日この頃、なぜか休みの度に天気が良くなる。昨日までの雨が上がって朝から晴天。風も無く絶好の山日和と思ってさっそく行ってみた。たっぷりと水分を含んだ山からはモヤがたっていた。 軽トラックから降りて道具を身につけていると近くの山からエンジン音が聞こえてきた。んッ?これはチェンソウの音、ひょっとしたら仲間がいるのかな?なんだかとってもうれしい気分になった。
 今日もツルを掃いながら混みあってる細い木を選んで伐っていく。それにしてもツルの食い込みはすごい、その力を思い知らされる。ツルは上のほうまで伸びていてほかの木と絡み合っていて、木を伐ってもぶら下がって倒れない。なんと言うことだ。どうしても倒れないものは危ないのでそのままにしてきた。そのうち落ちてくれるのだろうか。最初に来たとき父が「せめてツルだげでも掃っておげばいっけのー」と、しきりに口にしていた。確かにそれだけでもかなり違うだろう。細いツルを掃うだけなら鎌ひとつでOKだし、高いところに上る必要もないのでやる気になれば誰でもできる。
 今日は昼になっても木が乾かずに伐った木に座れないので長靴に座っておにぎりを食べる。頭の上の木は一週間前より葉っぱが落ちているが、青空はおんなじで気持ちがいい。
北向の斜面は日中もずっと寒く、3時過ぎになっても吐く息が白かった。朝ほんの少し残っていた雪もそのまま残っている。帰ってからいつものとおりナタを研いでチェンソウの手入れをした。おまけで母に頼まれた包丁も3本研いだ。その後のビールの味は格別だ。
  
里山日記 ひとつ前へ
2002年11月23日
次へ
2002年12月11日