里山日記


2004年8月8日
【焼畑・赤カブ】

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 今年は土日の仕事が多くて、なかなか山に行けない状態がつづいている。家の山にもまだ一度しか行っていない。そんななか今日は久々の林業実習だ。 今までこの実習では山の手入れなどをひと通りやってきたので、今年は山を使って生活に役立つことをと言うことで、焼畑で赤カブを作ることになった。
 その山は杉の木を伐採した山で、来年植林する前に赤カブを作ることにしたというわけだ。先週のうちに草刈などをしておいた山は、すぐにでも火がつきそうだ。まずはまわりに延焼しないように水をまく。万が一のためにバケツにも水を汲んでおく。火をつける前に枝や草が均一になるように、みんなで整備する。女の子だって頑張る
 いよいよ火をつける。乾燥していいるせいか、かなり勢いよく燃えていく。延焼しないようにまわりで見守るが、これが熱い。暑いのか熱いのか分からなくなるくらい熱い。 20アールほどの山が2時間ほどでひと通り焼き尽くされた。火も落ち着いてきた頃に、燃え残った枝を集めてきれいに燃えるようにする。思いのほかきれいになって、これは感動ものだ。
 昼休みを取った後に、今度は種まきの準備をする。少量の種を均等にまくために砂と混ぜるのだそうだ。その種をみんなで手分けして畑全体にまく。2週間ほどで芽が出るそうだ。収穫できるのは11月頃だろうか。
 以前はこのあたりでも結構焼畑をしていたそうだが、山の持ち主のKさんでも小学生の時に家でしたのを見て以来だという。一粒の種から農薬も化学肥料も使わずに赤カブができていく、そんな山仕事もあってもいいなぁと思う。


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