2004年6月18日 【庭の松】 この形の文字をクリックすると写真が見れます。 |
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梅雨だと言うのに晴れて、爽やかな日がつづいている。 朝事務所に行く前に、父が庭の松が枯れてきているから見てくれと言ってきた。玉造りっぽい形の松の上のほうの葉っぱが、まばらに枯れているのが見える。松は新芽が伸びてから古い葉が落ちる。だからいつも緑の葉が茂っている。新芽が育つのを待つ木、松の木と言うわけだ。 木に登ってみると、枝の先がかなり赤く枯れている。 造園やさんに聞いてみると、近くの家でも松の木がかれていると言う。 もしかして、こんなところにまで松くい虫が来ているのかと、ちょっと恐ろしくなった。とりあえず知人で樹木医のUさんにメールで写真を送って聞いてみた。 「松くい虫被害ではないようです。マツノシンマダラメイガ、マツズアカシンムシ、マツアカマダラメイガ等の新梢を食害する害虫のように見えます。赤変した部分を切り取り、新梢の中を開いてみてください。何か虫がいたら教えてください。いずれにしても赤くなってしおれたものは二度と緑にはなりませんので、被害部位は直ちに切除して処分するしかありません。なお、薬剤散布は行ったほうが良いです。」 と、すぐに返事をくれた。 さっそく消毒をすることにした。 よくみると、枯れた枝の先から新しい芽が出ているものがある。そのことについても、またメールしたら、またすぐ返事をくれた。 「新しい生きた芽がある場合は、切らずに残して葉を出させ光合成させてあげましょう。写真(特に2枚目の写真)を見た限りでは、これまでの剪定が少しきついのではないかという気がします。翌年伸びるべき芽(冬芽)を切ったり、冬芽が形成されないような剪定の仕方をした場合、当然のことながら翌年の息吹がありませんから、旧葉が落ちれば枯れた状態になります。常緑のマツでも葉は必ず落ちて新しい葉と入れ替わるわけですから。4枚目の写真では成長量が極めて少なく、やはり樹勢の衰えを感じます。ということで、やはり対応としては次のようになります。」 1.剪定は枯れ枝のみとし、今年はみどり摘みはしない。 2.病害虫防除の薬剤散布。 3.施肥 と言うことだ。 Uさんは、忙しい中一つひとつ詳しく教えてくれた、感謝です。きっと来年には庭の松も元気になってくれるでしょう。 |