里山日記


2003年9月7日
【秋の気配】

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 早いもので今年も9月になった。なんだか毎日梅雨のような天気だが、山の入り口の田んぼも黄色くなりつつあった。山の中も、お盆に来た時よりちょっと勢いが消えている感じがする。すっかり秋の気配だ。
 春に防除をしたナラ枯れが気になったので、上まで登ってみることにした。去年の秋は藪でどこを歩いているかも分からなかった尾根沿いの道が、なんと歩きやすくなったことか。途中にあるコナラの木を見てみる。悲、虫食いがある、春にはなんでも無かった木だ。防除し切れなかったのか、それともどこかから飛んできたのか。いずれにしても、ここだけで防除しても効果は薄いのだろう。実際にもっと北のほうにも広がっていると言うことだ。
 とりあえず上まで登ってみた。印をつけた実生は・・・、葉っぱを虫に食われながらも何とか元気だ。虫に食われたナラに代わって大きく育ってほしいものだ。
 去年来た時に栗の木があったと思ったのだが、見つけられなかった。そんなに広い山でもないのに、と思いながらいつものように作業に入る。この間はうるさかった蜂も、今日は全然いない。その分なぜかハエが多い。山のハエはハエ叩きに慣れていないせいか、ちょっとにぶい。ひざに止まっているのを手でパシッと、簡単に捕まえられる。
 間伐する木はほとんどが直径10センチ以下で、しかも不規則に曲がったものだ。今日伐った木の中に少しまっすぐなものがあったので家に持って帰ることにした。枝を払って根元と先を落とすと15尺ほどある。何に使うかと言うと、決まったあてがあるわけではない。
 今日また変なものを見つけた。地面からゴム手袋をはめた指のようなものがニョキニョキとかたまって出ている。ナラ枯れの木のすぐ近くだったが、あったのはその一箇所だけだった。きのこの一種か?鎌でつついてみると簡単に折れた。どなたかご存知の方がいたら教えてほしい。
 月に一度は山に入ろうと思っていたが、春から何とか達成できている。少しはたるんだお腹も引き締まるかな、と思っていたのだが、山から降りてきたあとのビールは最高で、汗をかいた分以上に飲むもんだから、お腹の周りは変化ないようだ。それでも、次の日の筋肉痛はあまりなくなってきた。結構うれしい気分だ。
 
 
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