業務用穀物加工品製造メーカー【株式会社ジョアン】
穀物のお話
穀物の歴史
玄米
 現代の日本人の食に不足しているとされているのは、食物繊維・ミネラルです。玄米は、この食物繊維を精白米の3倍以上も含み、お通じを円滑にします。その結果、肌を美しくし、ダイエットにも、糖尿病や動脈硬化の予防にも効果があるといわれるミネラルも多く含んでいます。
 玄米食の「よく噛む」ことは脳に刺激を与え、老化を防ぐとともに、柔らかい食物を多く食べるとされる現代の子供達にも効果 的とされています。
黒米
 黒米の外皮は黒色で、紫黒色系色素(アントシアン系)を含んだコメです。黒米は、俗に「古代米」とも呼ばれています。祝いの米として珍重されてきたという説もあります。
 漢のはじめ、漢武帝の時(紀元前140年頃)、若き外交官によって発見され、その薬用効果 の優れた珍品ゆえに、献上米として宮廷貴人の独占のかたちで珍重されました。
 漢薬学書「本草網目」の中でも精力増進、脾臓、肝臓を強め、造血作用により肺機能を強化されると薬用効果が記されています。
大豆
 古事記や日本書紀にも登場する古来の五穀の一つであり日本の気候風土に適した作物であります。5月から6月に種をまき、夏場の若いうちに収穫すると枝豆になりそのまま成熟させていくと大豆になります。
 肉食や乳文化がまだ普及していない時代からの貴重なタンパク源でもありました。味噌・しょうゆ・豆腐・納豆等に加工され日本食には欠かせない穀物になっております。大豆たんぱくには、コレステロール低下作用があり、動物性脂肪過多の高コレステロールには特に効果が大きいという研究報告もあります。
あわ
 祖先野生種はエノコロゲサ(ネコジャラシのこと)神代史上にも記録されている日本古来の五穀であり、日本では奈良時代より既に主食にされていたようです。起源地は中央アジアからアフガニスタン・インド亜大陸西北部あたりと考えられております。
 たんぱく質や脂肪が豊富ですが、炭水化物が低いためダイエタリーな食品であります。淡白な味から、パン・和菓子・惣菜とさまざまなものに、加えて加工することが可能です。
ひえ
 日本書紀に保食神の五体から発した穀物のひとつと記されていて、古くからの主要穀物とされています。
 ひえはあく抜き後に炊くと癖がなく食べやすくなりますが、パサつくために、箸で食べるとポロポロこぼれてしまい、食器を持ち上げて食べるという、日本の食文化独特の世界的には例を見ないマナーを生んだと考えられています。
キヌア
 古くインカ帝国の人々の間で主食とされており、伝承的に母なる穀物として利用されてきました。
 最近特にアメリカでは、アレルギー疾患に悩む人々が食事療法に用い、またNASAが栄養価と栄養バランスのよさを高く評価し、宇宙飛行士用の宇宙食として指定したりと、人気が高まっております。
ごま
 ごま科の1年草で、花は白色で淡紅色をおびている。栄養バランスが良いことから、最近ではごまダイエット等と注目を集めております。オレイン酸・リノール酸が豊富であり、貧血・便秘に効果があるという研究報告もあります。
黒米は貧血症に効果が期待できるという研究報告があります
 黒米は、現在の日本人に不足しがちの鉄、カルシウム、リン、銅、マグネシウム、亜鉛等のミネラルをバランスよく豊富に含んでおります。
 特に鉄分、カルシウムは精白米の3〜4倍の含有量があり、貧血症、前立腺肥大には即効的薬用効果があるとされています。