ネタ切れするまで続く
木曜日は木の話
トップに戻る
2009年12月

その283  庭の柿の木          12月24日

先週の雪の降り方はすごかったですね。特に木曜日は一日中交通マヒの状態だったようです。私の家の近くには、和梨を中心に果樹園が多くあります。湿った重い雪が降り続いた先週、アチコチで枝が折れたり棚が崩れたりの被害が出ていました。
果樹は晩秋から冬にかけて剪定をして、余計な枝を払います。まだ今の時期はその選定作業も進んでいなくて、それに雪が積もって被害が大きくなったともいえます。
家の庭には私が生まれるずっと前から立っている柿の木があります。俗に言う「木ザワシ」なのですが、今年私が皮を剥いた130個ほどの中で、食べられるのは10個でした。食べられる実は黒く粒々ができていて、種もあります。そうでないものは種がなく、渋いので干し柿にします。
金曜日の夜に家に帰ったのが9時過ぎでした。その柿の木の横に大きく伸びた幹に重そうな雪が乗っかっていました。その幹は背が高くて簡単に取り除くことが出来ないので、まさか倒れはしないだろうと思いながら家に入りました。そしたらその夜12時ごろに「ドサァッ」という音をたてて、高さ3mほどのところで折れて落ちてしまいました。
元々幹が朽ちていて薄くなったり穴があいたりしていたので、2.3年前に大分枝も払って身軽にしたのですが、この雪でとうとういってしまいました。残念ながら来年からは干し柿が食べれません。
今年そのまま食べることが出来た実の種を、たまたまとっておきました。柿の種は比較的簡単に芽を出すようで、以前も種を植えて育てたことがあります。今は山に植え替えていますが、それは家の柿の木の種ではありません。この残った種を来年植えて、何とか育ててみようと思います。
桃栗3年柿8年などと言いますが、上手く育ったら何年で実がなるのか、失敗しないように育ててみたいと思います。



その282  ナラ枯れ          12月3日

以前にもナラ枯れの話しをしたことがあったと思います。ミズナラやコナラにカシノナガキクイムシという小さな虫が入って、その虫から通称ナラ菌という菌が移って、次の年には木が枯れてしまうというものです。現在もどんどん進行中のようです。今日もラジオで取り上げていて、県全体で保全措置をとる計画があるという内容でした。
家の山でナラ枯れを見つけたのは、2002年の事です。ほとんどのミズナラはその時に枯れてしまいましたが、若くて元気な木は残っているものもあります。また、根元から萌えが出てきたり、実生から育ってきているものもあるので、きっと再生してくれるでしょう。
その時に枯れた木は、まだ立っているもの、根元から倒れているもの、途中から折れているもの等様々です。近くにいるときに倒れると危ないので伐って倒そうかと思いましたが、これがけっこう大変で何本かは倒しましたが他はそのままにしています。
11月後半の日曜に山に行ったとき、様子を見に一回りしてみました。その時立ち枯れしているミズナラにキノコを発見、キノコは素人の私ですがこれはどう見てもナメコです。小さいものは3cmぐらいの球形の傘に強いヌメリhttp://www.dewa.or.jp/~kon-t/sa09/sa091122-02.JPG、大きいものは7.8cmほどに開いていてヌメリは少なめhttp://www.dewa.or.jp/~kon-t/sa09/sa091122-03.JPG。一応キノコに詳しい大工の難波さんに持っていってみてもらいました。間違いなくナメコでした。
ナラ枯れ自体は良いことではないかもしれません。でも、若い木は残っているし再生の兆しもあるわけです。そんな中で枯れた木にキノコが出てくる、ナラ枯れの副産物とはいえ天然ナメコです。「人間万事塞翁が馬」少し違うかもしれませんが、そんな言葉が頭に浮かびます。
自然は一つ一つの小さなことを繰り返しながら、長い年月をかけて大きなサイクルをつくっているんだなぁと感じます。ナラ枯れも、人が騒いで手を出すことではないのかもしれませんね。