ネタ切れするまで続く
木曜日は木の話
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2009年10月

その280  オール電化−床暖房          10月29日

電気の床暖房には、温水循環式と直接ヒーターや蓄熱体を床に設置するものがあります。床暖房は機械が外に出てこないので、邪魔になりません。床からの輻射熱で足元も暖か、部屋の床に近い部分と天井面の温度差が少なく、効率の良い暖房ができます。この縦の温度差の快適な状況である目安は、3度程度だそうです。この冬事務所でも計ってみたいと思いますが、私の事務所は多分10度以上あると思います。
イニシャルコストの面では、特に温水循環タイプでは高めになるようです。蓄熱の床暖房もありますが、こちらもイニシャルコストが高く、住宅では一般的ではないようです。
温水循環のタイプはヒートポンプを利用していますので、やはり光熱費を抑えることができます。暖房単独のものと、エアコンやエコキュートと兼用のものがあります。エコキュートと兼用のものは能力にも制限があるので、広い面積を床暖にするには単独のタイプになるのでしょう。
立上りが遅いので、やはり24時間暖房を前提とした設置になると思います。
ヒーター式の場合は比較的イニシャルコストも安めで、リフォームの際にも設置しやすいと思います。立ち上がりも温水式に比べると早いので、キッチンに局部的に使うといった事もできますね。ランニングコストは、やや高めかもしれません。
どれもまだ多くのデータの比較ががなくて熱効率など定かではありませんが、調べてみる価値はありそうです。



その279  セルローズファイバーV          10月22日

以前に書いたセルローズファイバーを使った家が、仕上の段階になりました。断熱材は、床・壁・天井の外部に面する部分に施工しています。
床と壁はシートを張りこんで、その中にホースを使って吹き込んで詰めていきます。だいぶ硬くなるほどに、きっちり詰まります。天井は撒き散らすように吹き込んで、沈み込んで天井に納まるように施工します。天井は、2週間ほど前に施工しています。
その後に現場に行って打合せをしている時に、たまたま強い雨が降ってきました。その家の屋根はガルバリウム鋼板で、通常は強い雨だと建物内にいてもそれなりの音がします。私の事務所などでは、ラジオの音も聞き取れないほどに響いて聞こえたりします。
その家では、やはりセルローズファイバーの効果なのか、雨の音はかなり軽減されている感じがしました。中にいても、内部の音が響くというような感じもありません。思った以上に効果があるかも、と思っていますが、肝心の断熱性能はこれからです。
11月に引渡し、すでに暖房の季節にはいっているわけで、あえて台数を少なめにした蓄熱暖房で、はたして充分な暖かさを確保できるでしょうか。しばらくは状況を見ていきたいと思っています。