その265 オール電化:コスト 2月26日 オール電化に限りませんが、やはり設備にかかるコストは気になります。配線や配管などにも差が出てくるので単純には行きませんが、器具で比較してみます。IHクッキングヒーターとガスコンロでは、10〜20万円程度の差があります。エコキュートと灯油ボイラーでは30万円程度の差があるでしょうか。 このコストアップと、オール電化で光熱費が節約できる部分との比較して、我が家にはどうメリットがあるかという話になります。 前にお話したエコキュートの補助金は、2008年度では42,000円だったようです。申し込みが多数の場合は、受付期間でも締め切るようなので、使う人は要注意です。 補助金を受けられたとしても、イニシャルコストのアップ分を見るとまだまだ足りませんが、ランニングコストはどうでしょうか。深夜電力の他に、朝や夜の時間帯の電気料金も安く設定されています。日中に使う電気を少なくして、朝と夜に使うように工夫すると、それだけでも光熱費の節約になるようです。正確な数字はないのですが、光熱費に限るとオール電化にして安くなったと感じる人が多いようです。私もそういった事を聞いています。 それと、オール電化は火災になる率が低いという事なのか、火災保険の割引などもあるようです。調べてみると色々あるんですね。 |
その264 オール電化U 2月19日 少し前にも話しましたが、オール電化の続きです。以前は、打合せの段階で冷暖房も含めてどう計画するか、その中でオール電化の話をする、といった感じでした。今はお客様のほうから最初に、「オール電化で、・・・」といった希望が出てくるようになりました。今も複数の方が検討中です。どうしてでしょうか。 家を立替え、又は改修を考える時に、設備の関連で施主が考えることをあげて見ます。 1.夏涼しく冬暖かい家 特にこの辺では冬に家全体が暖かいというところにひかれるようです。これは、一番は適切な断熱と気密の性能を確保することが大事です。暖房の熱源が電気であろうが灯油であろうが基本は変わりません。 2.高熱費 全室24時間対応の暖房を前提に他の設備もあわせて考えた場合、イニシャルコスト(設備の工事費)では、電気の場合には各器具の価格がやや高めの傾向にあるようです。ランニングコストでは省エネタイプの機種選定(エコキュートや省エネタイプのエアコン)や深夜電力の活用で、光熱費を押えることができるようです。 3.安全 キッチンでは火を使わず安全装置も整っていて、消し忘れなどの心配はありません。安全装置の事を言うと、ガスコンロでも最近のものは色々整備されています。前にも書いたように、ガスコンロで炭を熾そうとすると、安全装置が働いて火が消えてしまいます。それと、IHヒーターの場合は建築基準法で言う「火気使用室」にあたらないため、内装制限がありません。壁や天井にムクの羽目板を張ったり、リビングとの間に防火の下がり壁をつけたりしなくてもいいわけです。 大事なことは、イメージでオール電化をとらえるのではなく、どんな家に住みたいか、どんな暮らしをしたいかという事だと思います。 |
その263 フローリング 2月5日 この間の日曜日に、住宅を新築するお客様と打合せがありました。プランはほぼ決まって、借入を含めての資金計画も進んでいます。新築の計画を進める上で色々な希望が出てきて、その中で優先的に取り入れていくものもあれば、調整の中で省かれていくものもあります。 第一に、「掃除・家事をしやすい家」が希望でした。家具の後ろにわたゴミなどがたまるのを防ぐために、できるだけ造り付けの家具にすることにしました。確かに部屋の隅やタンスのすき間には、いつの間にこんなにたくさん?と言うほどゴミががたまったりします。我が家も反省です。 そして、洗面を脱衣室と分けて(と言っても引戸ひとつですが)物干しスペースと一緒に、洗濯機を置くスペースをとりました。あわせて、洗濯物をたたんですぐに収納できるように、同じ空間に収納スペースもとりました。これで、脱衣→洗濯→乾燥→収納、そして着るときはその収納から出してお風呂へ、といった具合です。奥様のアイディアが活かされた形になっています。 そして、洗濯スーペースからキッチン→ダイニング→廊下→洗濯スペース、と回遊できるようになっていて、大きめの家の中で、動線も無駄がないようになっています。 もうひとつの検討事項がフローリングです。傷がつきにくい、汚れがつきにくい、汚れが取りやすい、と言う、一見オーソドックスな条件です。打合せのときにフローリングの見本を持っていって、それぞれに比較してみました。合板のフローリングでも、表面が単板(木を薄く剥いだもの)のものとプリントされたシートを張ったものがあること。単板のものでも、塗装がとても硬いものとそうでないものがあること。 ムクのフローリングには、無塗装のものと塗装品があること。素材の性質によって肌触りや固さに、大きな違いがあること。塗装には、肌触りがやわらかい浸透性のものと、ツヤがあってきれいでも肌触りはペタペタするものがあること。 等など、まだ検討中の部分がありますが、比較して悩んで建てた家はきっと満足できるものになるでしょう。 |