ネタ切れするまで続く
木曜日は木の話
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2008年12月


その259  ノビル          12月26日

先週は、忙しくて休ませていただきました。
「ノビル」という山菜があります。日本全国どこにもあるらしく、私が行く山にも、入口の草むらの辺りにあるのを見つけています。でも、今まで採ったことはありませんでした。この辺では、あまりのビルを食べると言う話を聞きません。他にもたくさんの山菜があって、ノビルまで手が回らないといったところでしょうか。
そう言えば、ツクシでさえ山菜として、おひたしや油いためにして食べると言います。それがあたり前と思えば、きっとツクシも美味しそうに見えるのでしょうね。
ツクシは???、と思いますが、ノビルの鱗茎(根っこの玉の部分)は辛味があって、酒のつまみにぴったりと本に書いてあり、しかも一年中いつでも採れるとの事です。いつか食べてみようと思っていたのですが、何となくそのままになっていました。
そのノビルが、今年の夏に事務所の軒下に生えているのを見つけました。もともと田んぼ・畑で、裏は水路、ノビルが生えていても不思議ではないのですが、今までは草刈をしても気付きませんでした。直径30cmぐらいの塊りが2ヶ所、葉っぱをちぎって匂いを嗅ぐとニラのような匂い、間違いなくノビルです。
先週の土曜日、天気がよくて中で仕事をしているのがもったいないような日でした。だからと言うわけでもないのですが、ノビルの事を思い出して、チョッとだけ掘ってみました。なんと、サンダルを履いて山菜採りです。茎が太そうなものを選んで、10個ほど採りました。
栄養も良くないせいか、それほど大きくはありませんでしたが、さっそく夜に食べてみました。皮をむいてそのまま味噌をつけて食べると、適度な辛味と、鼻に抜ける匂いが何ともいえない逸品です。ラーメンの辛味としても、なかなかでした。これはいい物を見つけました。しかも軒下、いつでも思い立ったら採ることができます。お酒の量が過ぎないように、気をつけないといけませんね。




その258  今年の火鉢          12月12日

早いもので12月、今年も残すところ3週間をきって、来年のカレンダーも届きはじめました。寒くなってきたこの時期、楽しみはやはり火鉢です。
今年、事務所の火鉢を新調しました。とは言っても、家にある、今は使われていない餅つきの臼です。その臼は、私が小学生の頃までは餅つきに使っていました。その後20年以上も蔵に眠ったままで、内側が傷んでボロボロになっていました。
一度、反りガンナを買ってきて、削って修復しようとしたのですが、とても硬くて断念しました。ケヤキなどとは違った目の、緻密なとても硬い木です。とても一人では持てなくて、運ぶときは倒したり斜めにしたりして、転がしていました。
その臼は、内側の径が50cmあまりでした。そのまま灰を入れては臼がかわいそうなので、ステンレスのボウルを中に入れることにしました。これが探してみたら、一番多きいサイズがちょうど50cmで、はめてみたらぴったりサイズ。そして中には、薪ストーブを使った人からいただいた灰を、網で通して入れました。
完成したのが半年以上前のゴールデンウィーク。なんと待ち遠しかったことか。夏場は強化ガラスを上において、テーブルとして使っていました。そろそろ寒くなってきた10月、そのままではテーブルとして使えなくなるので、火鉢の部分を刳り貫いた、片足のテーブルを作って臼の火鉢にはめました。これで、テーブル火鉢の完成です。
事務所にいる時間が多い日は、この火鉢に炭火を熾しています。ついでに鉄瓶も調達して、火鉢にかけてお湯を沸かしています。本当は、スルメでも炙りながらお酒を飲みたいところですが、そうもいきません。時間がとれる休みの日にでも一度やってみたいと、楽しみにしています。



その257  日向ぼっこ          12月4日

今日はきれいな青空で、お日様がしっかり活躍してくれました。こんな日は、外にいても寒さを感じません。日向ぼっこ気分です。現場に向かう足取りも、軽いと言うものです。
事務所では、日中暖房をつけなくても大丈夫でした。南側の窓からは低くなった太陽の光が直接入ってきて、まぶしくてブラインド無しではいられないほどでした。朝は一時ストーブをつけましたが、後は天然のソーラーシステムよろしく、窓の光で暖かくなっていきました。
今年11月頃から、事務所のまわりになぜか毛虫が増えだしました。全身黒い毛に覆われた、いかにも毛虫ってヤツです。それが、天気がいいとモソモソ這い出してきて、事務所の入口のコンクリートの式台の上で、それこそ日向ぼっこをしているようです。わずか0.5帖ほどのスペースに5.6匹の毛虫が、時々モソモソと動いたりしながらたむろしています。
そう言えば秋も寒くなってくる頃、トンボが日当たりのいい南側の外壁にいっぱいとまっているのを、よく見かけます。人にも虫にも太陽の暖かさは大事なんだなぁ、と思う今日この頃です。・・・木とはあまり関係ない話でした。