ネタ切れするまで続く
木曜日は木の話
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2008年11月

その256  住宅瑕疵担保責任保険U          11月27日

住宅瑕疵担保責任保険を取り扱っているところに、分からないところを少し、特に地盤の関係について聞いてみました。
それによると、保険の対象は基礎より上の部分で、基本的に地盤は対象外だそうです。これは、地耐力があって改良が必要ない場合も、改良が必要で地盤改良工事を行なった場合も同じだそうです。
ただし、地盤関係の保険に関しては、任意で加入することができるそうです。固い地盤の場合は、必要な地耐力があれば改良工事無しでも加入できます。当然のことながら、地盤調査はすることを前提としています。軟弱地盤の場合でも、必要な改良工事を行なえば同じく加入できます。
最近打合せをはじめたお客様は、来年春の着工予定で完成が10月以降になる予定です。保険加入が義務付けられるわけです。立て替えですので今現在建物が建っているわけですが、来年解体する時まで地盤改良が必要かどうか分からないままでは、予算も含めての計画が立てられません。
という事で、ほぼ同じ場所に立て替えになる予定なので、建物にごく近い周囲を調査してみました。そこは非常に地盤の良いところで、一番深いところでも1mも入らないところに支持層がありました。調査の内容から見て改良工事は必要なさそうです。
この場合は一安心で計画を進められるわけですが、地盤改良が必要な場合はその費用も合わせての計画となります。一生住む家ですから、慎重に考えたいものです。



その255  住宅瑕疵担保責任保険          11月20日

聞いたことがある人もいるかと思いますが、「住宅瑕疵担保履行法」の施行にともなって、来年の10月から「住宅瑕疵担保責任保険」への加入が義務化されます。正確には、平成21年10月1日以降に引き渡しになる、新築住宅が対象となります。供託金制度を利用すると保険の加入は免除されますが、その金額が大きいため、事業者の規模が相当大きい場合を除いては、保険に加入することになると思われます。
保険の対象となる部分は、構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防ぐ部分に対して、10年間の瑕疵担保責任を負うというものです。構造耐力上重要な部分とは、基礎・土台・柱・梁・耐力壁・小屋組・屋根などの、構造体を刺します。雨水の浸入を防ぐ部分とは、屋根の防水や、屋根葺材の防水シートや雨返しの部分などです。
保険に加入するのは建て主ではなくて、住宅事業者になります。住宅事業者とは、住宅を建てる建設業者、または売買する宅地建物取引業者です。そして、万が一の場合の保険金の支払いは、住宅取得者(建て主)に対して行なわれます。
たとえば、住宅を建てて10年以内に保険の対象となる不具合が生じたとします。当然、その責任のある立場のもの(施工者など)が修理をすることになります。でも、その業者が、廃業してしまったなど何らかの理由で修理してもらえない場合など、住宅取得者が修理をしてこの保険をを使うことができます。建て主を守るための保険という事ができます。
まだ私も勉強不足で、分からない部分がたくさんあります。地盤に対しての取扱い、保険金が支払われる場合とそうでない場合の違いなど、説明書を読んだだけでは一度では理解できないようです。来年の10月とは言え、そろそろその対称になる物件の話が出始めています。ただ保険に加入すればいいと言うものでもないので、もう少し気合を入れて内容をチェックする必要がありそうです。



その254  柿の種          11月13日

庭の柿の木は相当の老木で、幹に穴があいて向こうが見えるようになっています。今年春にだいぶ枝を伐ったので、つけた実は100個あまりでした。毎年、この柿を使って干し柿を作ります。もともとは木ザワシ(甘柿)でしたが、今ではほとんど樹上では甘くなりません。今年は、一個だけでした。
甘くなった柿には種ができていて、実に黒い点々が出来ています。この種はニンニク一片を平べったくしたような形をしています。他にも甘がきを食べたことがありますが、似たような形をしていました。
日本人だったら誰でも知っている、超有名なお菓子「柿の種」は、もっと細長くて三日月形をしています。なぜ「柿の種」と名前をつけておきながら、本物の柿の種と形が違うのだろう?と、子供の頃から疑問に思っていました。
先日、黒川の現場に行ったときに、左官屋さんが一服で甘柿を出してきました。実は小さめで丸くて、ピンポン玉に近い形でした。一つもらって食べてみると、なんとその柿の種は細くて長くて、お菓子の「柿の種」に近い形をしています。こんなに長い柿の種を見たのは初めてでした。三日月形に反ってはいないものの、これが「柿の種」の原形かぁ、と納得できるものでした。
きのう従姉が、筆柿(愛知産)という甘柿を買ってきました。毛筆の毛の部分のようにとがった形をしていて、筆柿と言う名前がぴったりの柿でした。その柿を食べてみると、その種の長いこと。しかも、三日月形に反っていて、まさしく「柿の種」、黒川で食べたものよりもお菓子に近い、完璧な「柿の種」でした。
きっと、お菓子の「柿の種」が生まれたところにあった甘柿は、この筆柿かそれに近い仲間だったのでしょう。小さい頃から不思議に思っていた、「柿の種」の形の理由が、今ごろになって納得できました。



その253  毒キノコ          11月6日

山には、倒れている木がたくさんあります。間伐で倒した杉の木、ナラ枯れで朽ちて倒れたミズナラ、それと雪害で倒れた杉や他の広葉樹などです。そうした木は、コケが生えてきて、やがては腐って崩れていきます。そのコケが生え始めた頃が、どうやらキノコの生える時期のようです。
今年も、何度か山でキノコを採りました。と言っても、植えたマイタケ以外はほんの少しずつで、それもスギヒラタケとハナイグチだけです。他にもキノコはありますが、何だか分からないので採りません。そして、今まで気付かなかったのか、それとも新たに出てきたのか、見たことのないキノコが色々と生えてきます。
10月に行ったときも、倒れたミズナラにびっしりと生えている、ナラタケを小さくしたようなキノコを見つけました。過ぎて黒くなったものもありましたが、見た目はおいしそうなキノコです。採っていこうかどうか迷いましたが、とりあえず写真を撮って、キノコに詳しい知人に見てもらいました。それはなんと、「ニガクリタケ」と言う毒キノコでした。他にも、カサの小さい、少しとがったようなキノコ。これも、本で見ても似たようなものがあって判断が付きません。やはり、食べられるものとそうでないものがあります。あやふやのものを食べることはありませんが、素人判断は禁物ですね。
キノコは、スーパーでもパックにはいって売っています。家でも買ってきて食べますが、味も食感もやはり物足りなく感じてしまいます。マイタケは今年植えていないのですが、去年植えたところからいっぱい出てきて、家では食べきれないほどでした。また、来年植えてみようと思っています。