ネタ切れするまで続く
木曜日は木の話
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2008年10月

その252  カメムシ          10月23日

今年は、カメムシが多いとの話を聞きます。私の事務所の周りではほとんど見ませんが、家のまわりでは確かにいつもの年より多い感じがします。この間も朝起きたら、枕元においていた靴下の脇にモソモソ這っていて、ゴキブリかと思ってギョッとしました。
三重県では、場所によっては例年の100倍もの大発生というニュースがありました。その中にカメムシの幼虫の餌になる、スギやヒノキの実が多かったとありました。種類にもよるのかも知れませんが、カメムシと言うと水稲への被害が浮かびます。イナゴは葉っぱを食べますが、カメムシは成長途中の米粒そのものに害を与えるので、この辺でも防除の話を聞きます。でも、幼虫はスギやヒノキの実を餌にするんですね。あるいは、違う種類にカメムシでしょうか。
カメムシと言うと思い出すのは、あの匂いです。敵を撃退するために放つのでしょうが、刺激を与えなければ匂いは出しません。朝方のカメムシも、歩いているところを紙に乗っかってもらって、そのまま外にポイッと放したので、匂いはしませんでした。
カメムシが多いと、その冬は大雪になるなどと言う話もあります。今年の冬ははたして大雪になるのでしょうか。来週末には11月に突入、今年は紅葉狩りの前に初雪がやってきそうです。



その251  事務所のウコギU          10月16日

挿し木したウコギのその後です。間もなく1ヶ月たちます。鉢に挿し木して事務所の中においているものは全部で7本です。そのうち3本は、葉っぱが全部落ちていました。シンボルのトゲも、指で押すとポロンと落ちました。残り4本は葉っぱがそのまま付いていて、生きていると思われました。まぁ、素人細工にしては上出来です。
葉っぱが落ちた3本は当然枯れたものと思って、そのままにしておくのも可愛そうだから、抜いて埋めてやろう等と思っていましたが、忙しさにまぎれてそのままになっていました。ところが、先週末あたりにその中の一本の葉っぱがついていた節のような所に、ポチッと緑色のものが見え始めました。ん?、と思ってとりあえず注意してみていると、今週になってそこから小ぃーーーさな葉っぱが伸びてきました。
葉っぱもトゲも落ちて、てっきり枯れたと思っていたものが、なんと生きていました。今週になって、もう一本からも同じように葉っぱが出てきました。古い葉っぱと違って、うすい緑色の小っちゃい葉っぱです。
挿し木なんて山に植えたサワラぐらいしか記憶になく、適当に枝を切って挿しただけなのに、何とウコギの生命力のすごいこと。驚きました。葉っぱが落ちたときに抜いてしまったら、大変なところでした。
軒下に直接挿し木したものは、ほとんど葉っぱが落ちていますが、これを見るとまだ分からない感じがします。とりあえず来年の春まで、そのままにしておこうと思います。



その250  今年のキノコ          10月9日

雨が降るのか降らないのか、暑くなるのか寒くなるのか、なんだか不安定な天気が続いています。先週一雨あった後に、そろそろスギヒラタケが出ているかもしれないと思って、家の山に行ってきました。朝の30分、もともと多くは採れないのですが、やはり両手に乗る位の収穫でした。でも、家で食べるには充分です。今まで2回ほど採りに行きました。
最初に行った時に、今まで見たことのない大き目のキノコを見つけました。カサが開く前のものは特大のナメコのような形で、同じようにぬめりもあります。カサが開いたものは直径で6・7cmほどもあったでしょうか。ナメコのイメージで行くと、チョッと大きすぎてグロテスクっぽく見えてしまいます。湿気のある場所の地面に直接出ていて、けっこうたくさんありました。
どうなるか分かりませんが、とりあえず採ってみました。1個が大きいので、すぐにいっぱいたまりました。これが食べられたら、スギヒラタケより楽チンです。
キノコに素人判断は禁物です。戻ってから、すぐにいつものSさんに写真付メールを送りました。でも、返事が来るまでまてなくて、大工のNさんに連絡をとって、そのキノコを持っていって見てもらいました。Nさんの診断は「コウヨウシュモダシ」、この辺でもよく出ている食べられるキノコという事でした。名前の通り、雑木など広葉樹があるところに出てくと言っていました。そのキノコは、さっそく煮物になって、家族の胃袋へと入っていきました。
その後Sさんからも返事が来ました。やはり食べられるキノコで、「ハナイグチ」とキノコだそうです。ただ、Sさんによるとカラマツがあるところに生えるいう事でしたが、私の山にはカラマツはありません。大分離れたところに松の木が一本だけありますが、その影響とも思えません。
キノコの本を見てみると、ハナイグチの他にヌメリイグチと言うきのこが載っていました。本の写真を見てみると、どっちだか区別がつきません。このヌメリイグチも、やはりマツ林に出ると書いてあります。どちらかと言うと、ハナイグチっぽく感じました。
なぜ、マツのないところに出たのかは分かりませんが、いずれにしても、食べた家族に何の変化もなかったので、毒キノコでないことだけは確かです。



その249  事務所のウコギ          10月2日

今年の6月から事務所においている「ウコギ」、まだ小さいのですがどんどん葉っぱが出てくるので、何度か摘み取りました。そのまま茹でて細かく刻んで、塩をまぶしてご飯にかけると出来上がり。コシアブラのようにコクのある味ではなく、さっぱりしたほろ苦さがグぅー、な味でした。
葉っぱを摘まなくなってからもずいぶん伸びていて、枝が邪魔になってくるようだったので、この間大幅にカットしました。プランターのウコギはすっきりしたのですが、切った枝が何となくもったいなくて、挿し木にしてみました。
枝を15cmくらいの長さに切って、大きな葉っぱは少し切り落とし、しばらく水揚げした後に土やら砂やらを入れた鉢植えに7・8本ほどと、入りきらないのは事務所の軒下に直接5本ぐらい植えました。やり方も適当なので、上手く育つかどうか分かりませんでしたが、とりあえずは挿し木の完了です。
それから2週間ほどたちます。鉢のものは、2本は枯れています。軒下のものも、3本は枯れています。でも、枯れたのがわかると言うことは、他のは生きているという事になります。これから寒くなってきて、冬を越して春になるまで育つかどうか分かりませんが、ウコギの生命力のすごさを感じますね。
ウコギは、葉っぱだけでなく新梢も食べられるとの事です。でも、事務所のウコギはまだまだ小さいので、新梢がいっぱい出てお浸しにできるようになるのは、もう少し先かもしれませんが、今から楽しみです。