ネタ切れするまで続く
木曜日は木の話
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2008年2月

その224  今年の火鉢          2月28日
 
今年はうるう年で、明日は4年に一度の2月29日です。まだ今日も雪が降っていますが、降り始めが遅かった分遅くまで降るつもりでしょうか。そうは言ってもあさってからは3月、夕方は明るくなったし、日中も日が照ると小さな事務所ではストーブを消そうかと思うほど暖かくなります。
そんな時でも、火鉢の炭火はゆるめに熾しておきます。白炭と黒炭をあわせて使っていますが、白炭は4.5時間ぐらい放っておいてもそのまま燃え続けて、そのあとに黒炭をのせてやると再び熾きてきます。これが黒炭だと、私の小さな火鉢では2.3時間で燃え尽きてしまいます。
白炭は火はつきにくいのですが、いったん火がつけば火力は安定するし長持ちします。今年は去年までよりも、白炭を多く使っています。備長炭に代表される白炭は固くて比重が重く、使っていると灰の量も黒炭の2倍ぐらい出るような気がします。去年までは、冬の間に二度ぐらいだった火鉢の灰の処理が、今年は今で4回ほど処理しています。灰は家に持って行っておくと、母が畑にまいているようです。炭と同様に土壌改良としての効果があるのでしょう。
白炭の固さは消炭にしても同じです。黒炭の消炭はグシャグシャに崩れてとても火熾しには使えませんが、白炭の消炭は硬いままで崩れません。なので、最初に火を熾すときは、とても重宝します。でも、消炭でない白炭でそのまま火を熾そうとすると、爆ぜてしまってとんでもないことになってしまいます。消炭がないときは黒炭で熾すしかありませんね。



その223  火災U          2月21日
 
昨日の夕方、事務所で仕事をしていると近くにサイレンの音がしました。すぐに消防のテレフォンガイドを聞いてみると、なんと覚えのある店の名前と地名が・・・。10年ほど前に家を建てたお宅で、一昨年に離れを建てています。先週の話で火災を取り上げたところなのに、まさか・・・、との思いが頭をよぎりました。
すぐに行きたいところでしたが、車で行っても消火活動の邪魔になっても悪いと思って、しばらくして鎮火の情報が出てから行ってきました。幸いにも誰も怪我などはなくて、茶の間の一部を焼いたところで火は消えたとのことでした。まだ消防署員や警察の方がいて、検証したり事情を聞いたりしているところだったので、お母さんに怪我などがなくて良かったと一言声をかけて、すぐに帰ってきました。
今日あらためて火災のお見舞いに伺って、少し話を聞いてきました。原因はどうもコンセントからのタコ足配線のようで、その付近が燃えていたとのことでした。幸い発見が早くて、近くの人も手伝って消火器などである程度消火できたらしく、一部分だけで済んだとの事、家族にも何事もなくて不幸中の幸いでした。
このタコ足配線、良くないとは聞きますが結構やってしまいますよね。まさか自分のところで火災が起きるとは思えないもので、私の事務所でもパソコンまわりはタコ足状態です。
つながっている本数だけでなくて、使っている器具の電気容量にもよります。特に熱源となる電気コタツや電気ポットなどは容量も大きくなります。それに、長い時間電源が入った状態になるので、できるだけ単独につないだほうが良いでしょう。
また、延長コードの長さや太さにも関係してくるので、コードやタップはつなぐ器具にあった規格のものを使う必要があります。丸めて使うのも良くないという事です。それと、つなぎっぱなしでホコリまみれも良くないので、時々はコンセントを外して掃除しましょう。
火事は本当に恐ろしいです。



その222  火災          2月14日
 
今年は、何だか火災が多いように感じます。鶴岡でも犠牲者が出る火災が発生しています。住宅に火災警報器の設置が義務付けられてから2年、既存の住宅にもこれから3年の間には設置しないといけません。もし火災に気付いたとしたら、逃げるのが一番のはずです。分かっているつもりでも、いざとなると火を消そうとしたり、家族を助けようとしたり、大事なものを持ち出そうとしたり、結果的に逃げ遅れてしまうという事があるのかもしれません。
先日、韓国ソウルのシンボルとも言うべき南大門が、放火と思われる火災で焼失しました。その屋根は、何層かの構造になっていて、最初は火があまり見えなかったとのことです。そのため、中で火がくすぶっている初期の段階での消火活動が充分なされず、その後の延焼へとつながったようです。住宅で言うと、天井裏で火がくすぶっているうちに消火できずに、火災が広がってしまったと言う形です。
何年か前に京都に旅行に行ったときにみた法隆寺、その金堂も昭和24年に火災にあっています。建物は残りましたが、貴重な内陣の壁画が焼けてしまいました。喪われたものは二度と戻ってきません。これも1月26日のことで、やはり冬は火事が多いのでしょうか。
鉄やコンクリートと違って、木はそれ自体が燃えます。そのため火災に弱いように思われがちです。でも、燃えて崩れ落ちるまでは相当の時間がかかります。火災での死因の多くは、一酸化炭素などのガスによるものです。それは、新建材と呼ばれるものから多く発生します。
あってはならないことですが、万が一の時には、何をおいても逃げましょう。



その221  ナラ枯れの防除          2月7日
 
最近よくニュースになっているナラ枯れです。以前、家の山のナラ枯れの防除をした時は、ドリルで幹に直径1cmぐらい深さ4.5cmぐらいの穴を10cmほどの間隔であけて、その中に薬液を注入するというものでした。ドリルと言っても何せ山の中、電気はありません。どうするのかと思ったところ、よくあるエンジンの草刈機の刈歯を外して、ドリルのアタッチメントを取り付けるという優れものでした。
薬はカシノナガキクイムシに効くもので、春に虫が飛び立って他の木に移っていく前に防除する形です。カシノナガキクイムシが入るのは木の表面近くで、しかも幹の低い部分:下から2mぐらいのところまでなので、手の届く範囲の防除で効果があるのだそうです。でも、かなり面倒でした。
この間のニュースによると、県では今年から3年計画で新たに防除の計画を進めるという事です。防除の方法も新しいもので、合成フェロモンのよってカシノナガキクイムシをおびき寄せて、一気に捕まえると言うものだそうです。刑事ドラマのおとり捜査みたいな感じですね。
他にも防除の方法があるのかと思ってみてみると、虫が入ってこないように幹の下のほうをコーティングしてしまうと言うのがありました。コーティング剤が透明であれば、公園なんかの人目につくところにも大丈夫なわけです。でも、いつになって虫がやってくるかわからないと、毎年毎年ずぅーっとやっていくのも大変ですね。
県内にナラ枯れが確認されたのは、1991年の朝日村が最初だそうです。それから17年、最近は最上地方での拡大が増えているそうです。まだまだナラ枯れの被害は続きそうです。