ネタ切れするまで続く
木曜日は木の話
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2007年8月

その200  クリのナラ枯れ          8月30日
 
この間山に行ったときに、林道の脇に軽トラックを止めて長靴を履き替えて山に入ろうとしていると、今までも何度か会っているバイクのおじさんがいつものようにバイクに乗って山を下りてきました。そして、立ち話をすることなんと1時間半、おじさんは、熊が山の奥に入っていかなくて下のほうにいること、カモシカがあちこちで見られること、スギヒラタケ(スギワケ)をとって食べてもなんでもなかったこと、自分の山に杉の苗を植えたことなどを話してくれました。
そして、私が思っているのと同じように、畑は今のことを今しなければならないが、山は自分の都合に合わせて仕事が出来るからいいと言っていました。そのおじさんの山は、家の山から100mほどしか離れていない、すぐそこにあるとのことでした。
その中で気になった話が一つ、それはナラ枯れでした。おじさんは山にカキの木とクリを植えているそうです。そのクリにナラ枯れがついていて、「クリは全滅だのぉ・・・、」と言っていました。ミズナラとクリは、同じブナ科です。同じ虫が入っても不思議ではありません。
そう言えば、私が最初に家の山に入った時にはクリの殻が落ちていて、来年はクリを拾おうと思っていました。それが、次の年にはいくら探してもクリは見つかりませんでした。きっとミズナラと一緒に虫が入って、次の年には枯れてしまっていたのでしょう。んぅー、残念。



その199  虫の声          8月23日
 
7月が比較的涼しかったのに比べて、先週の暑さはすごかったですね。山形が74年間保持していた最高気温の記録が、とうとう塗り替えられてしまいました。やはり地球の温暖化は、確実に進行しているという事なのでしょうか。
40.9度と言う新記録が出た日から一週間、この間までは夜になるとカエルが鳴いていたと思っていたのに、今はすっかり虫の声に変わっています。夏至から2ヶ月たって、今朝は肌寒いほどでした。日中はまだまだ暑いわけですが、急に秋が進んでくる気配です。
事務所の敷地は、正面の道路以外の3面は畑・草地です。大して消毒などもしないからでしょうが、虫もいっぱいいます。その年によって発生する虫の多さに、差があるような気がします。だんご虫が異常に多かったり、イナゴが大発生したり、事務所の外壁にミノムシが100個近くも着いたこともありました。
こういった虫も、今まで関東以南にしかいなかったものが、徐々に北のほうにも生息するようになってきたりする例があるようです。米も、以前は北海道では美味しい米ができないと言われていたのに、食味がよい品種がだんだん北のほうでも作付けできるようになっていると言います。やはり、地球温暖化は他人事ではなくなっているのでしょう。
今聞こえる虫の声がいつまでも聞くことができるように、何かできることはないのか?などと考えながら、カエルの歌よりは虫の声がいいなぁ、などと勝手なことも思っています。
事務所では、去年に続いて今年も網戸をしていません。もちろん冷房は控えて、できるだけ窓を開けてすごしています。2年目になるわけですが、それほど問題はないようです。夜になっても、明かりをつけない湯沸しや玄関側の窓を開けていると、それほど虫は入ってきません。今年はハエの発生が少ないのか、今まで入ってきたハエは1匹か2匹、他の飛ぶ虫もほとんど入ってきませんでした。もしかすると、網戸は本当に必要ないのかもしれないと思っています。



その198  塩梅          8月9日
 
料理の味加減の事を“あんばい”といいます。他の漢字もあるようですが“塩梅”という字が当てられています。辞書で引くと、塩と梅酢で味をつけたことから来ていると書かれていました。梅酢と言うぐらいですから、梅は確かに酸っぱいです。
梅干にはクエン酸が多く含まれていて、体を弱アリカリ性に保ってくれたり、疲れを取ってくれたりする働きがあるといいます。血液が酸性になると、老化を早めたり病気にかかりやすくなったりするのだそうです。酸っぱい梅干が体を弱アリカリ性に保つなんて、???ですよね。私、化学は苦手でした。
また、よくおにぎりに入れたりもしますが、殺菌作用があって雑菌の繁殖を抑えるとも言います。これは梅干の酸っぱさと、塩の働きなのでしょう。
一時期、食生活の減塩運動などで、他の漬物同様少し悪者扱いされていたように思いますが、それも食べ方の問題だと思います。減塩のために保存料を使ったり、人工の着色料で着色している食品と比べたら、塩の功罪はどうなんだろうか、という感じがします。
私は梅干が大好きで、ほぼ毎日、1〜2個食べています。そして、庭に梅干が干してあると、必ずつまみ食いをしてしまいます。年間500個ぐらいは食べている計算になりますね。
今年もそろそろ梅干を干す季節です。今年の梅干は、はたしていい塩梅に漬けあがるのでしょうか。



その197  梅の木          8月2日

家には私が小さい頃から梅の木がありました。その梅で、夏になると毎年梅干を作ります。漬けた途中のものを竹を編んだザルのようなものに広げて日に当てているのは、あちらこちらで見る光景です。今年も梅雨が明けて、もうすぐ梅干を干す時期です。そのザルのようなもの(名前が分からずすみません)はホームセンターでも売っているのをよく見るので、今でも自家製の梅干をつくっている人は結構いるのでしょう。以前は祖母が作っていましたが、今は母が作っています。
小学生の頃に親戚の家にあるアンズの木になっている熟した実を食べさせてもらって、家の梅もとらずにそのままにしておいたら、熟して食べられるようになるものだと思いこんでいました。一度母に頼んで柔らかく熟すまで付けておいた梅の実を食べたことがありました。もちろんアンズの実のように美味しいわけがなくて、かなりすっぱい物だったと思います。
この梅の実とアンズの実はほとんど同じような形をしていますよね。青いままで見たら区別がつかないほど似ています。種のつき方も、まるっきり同じです。調べたわけではないですが、同じ仲間の木なのでしょう。
他に同じような形の実を付けるのもは、モモやスモモなどがあります。これもきっと同じ仲間であることは間違いないでしょう。
梅干は赤いのが普通で、赤ジソを入れて赤くするわけですが、市販の梅干(正確には梅の漬物)は着色しているものも多いようです。また、色んな調味料が入っているので、家でつくった梅干とはかなり味が違います。
この梅干、母が作っているうちはいいのですが、はたして私の妻はそれを引き継いでくれるのでしょうか。と、人に期待するよりも自分で漬けた方が早いかな?、などと考える今日この頃です。