ネタ切れするまで続く
木曜日は木の話
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2007年1月

その174  住宅用火災警報器U          1月25日
 
先週に続いて、火災警報器についての話をします。
今まで規定になかったものを取り付けるようになるわけですから、最初のうちはいろいろと疑問が出てくるわけですね。どこに付けるのか?なぜつけるのか?なぜここ(台所)には要らないのか?どんな形のものなのか?工事費は?・・・などです。
まずは設置しなければならない建物ですが、一般の専用住宅、店舗等の併用住宅の住宅部分、共同住宅の住戸部分=要するに個人が生活する住宅全般という事ができます。一定の要件を満たしたスプリンクラーやセキュリティーがあれば設置が免除される場合もありますが、まずは住宅全部と考えていいと思います。
設置する場所は、寝室と階段の上です。たとえば同じ居室でも、茶の間やリビングには設置義務はありません。そして納戸や廊下などにもありません。これは寝ているときに火災にあって、気付いたときには煙(一酸化炭素)にまかれて逃げ遅れるという場合を想定しているように思います。寝室ではタバコの他にアロマキャンドルが原因になる場合も多いようです。癒しのアロマキャンドルで家を焼失ではシャレになりませんね。2階建てでも2階に寝室がない場合は、階段への設置義務はありません。
一番疑問に思えるのが台所に設置義務がないという事のようです。住宅の中では一番火をあつかう場所といえますから、設置したほうがいい事は間違いありません。自治体によっては条例で義務化しているところもあるようです。
警報器のタイプですが、ひとつは100Vの電源タイプと電池のタイプの違いがあります。
100Vの電源タイプは配線工事が必要ですからその分の費用もかかります。でも、一つが感知すると全部の警報器が鳴るので安全なような気もします。が、火災で電源が先に落ちてしまった場合は鳴らない訳で、漏電火災の場合なんかはどうなんだ?とも思います。
電池のタイプは配線工事も必要なく、単体でどこにでも取り付けられます。既存の住宅に取り付けるには簡単便利です。その分、電池が寿命の場合は乾電池を取り替えたり、本体ごと取り替えたりする必要が出てきます。そして、感知した場合でもその1個しかならないわけです。まだ住宅用火災警報器の警報音を聞いたことはないですが、別の部屋で鳴った音、あるいは1階で鳴った音が2階でどのくらい聞こえるのか、ちょっと調べて見る必要がありそうですね。
もう一つ、警報器のタイプで煙感知と熱感知があります。通常は煙感知のタイプを使っていますが、台所では煙で誤作動する場合があるという事から、熱感知タイプがいいともいえます。
そして、費用がどのくらいかかるかという事ですが、家の大きさや警報器のタイプで差がありますが一軒の家で数万円程度というのが一般的なようです。それで万が一の場合の安全が得られるのであれば、既存の住宅にも5年の猶予期間があるなどと言わずに、早目に付けたほうがいいかもしれません。という私の家も、まだ付いていませんが・恥。



その173  住宅用火災警報器          1月18日
 
去年の6月から、戸建住宅や共同住宅の火災警報器設置が義務付けられました。現場でもようやく定着してきたような気がします。それと同時に施主のほうでもちゃんと考えていることがわかってきました。
年末に引越しをしたお客さんから、台所には本当にいらないのか?付けたほうが良かったのではないか、と言った質問がきました。
その家のキッチンはIHヒーターでした。台所は設置義務はないけれどもできれば付けたほうが良いこと、でもIHヒーターの場合は直接火で調理をしないので壁天井の内装制限がないこと、それからすると重要度としては低いのではないかという事、単独で後付できるものもあるのでいつでも取り付ける事ができることなどを話し、とりあえず検討事項としました。
火災による死亡者の9割近くが住宅火災によるものだそうです。そして、その6割が逃げ遅れによるもので、約半数は65歳以上の高齢者だそうです。また、火災警報器がない場合とある場合では、死者数のが約1/3になるという総務省のデータもあるようです。設置の義務化もうなづけると言うものです。
2003年にシックハウスの関連で24時間換気が義務付けられたときよりも、あまり混乱がなくて現場でもスムーズに事が運んでいるように感じるのは、自主防災に対する意識が高まっているという事なのでしょうか。



その172  鏡開き          1月11日
 
あけましておめでとうございます。雪も無くて寒くもなくて、穏やかなのんびりした正月もあっという間にすぎて、今日は1月11日:鏡開きです。
お供えに使った鏡餅を木槌で割って食べるといいますが、事務所の神棚にお供えした餅も、さすがに今日までになると毎年干からびてヒビが入っています。火鉢の炭火で炙っても、表面が焦げるだけで柔らかくはなってくれません。無理してそのまま食べたりしたこともありますが、やっぱりお湯で戻して柔らかくしないと駄目ですね。
鏡開きというと、樽酒の蓋を木槌でトントンと開いてお酒を振舞うのと同じ言葉ですが、こちらは結婚などのお祝いの時などに行なわれているようです。その意味のつながりは?と考えたことはあるのですが良くわかりません。知っている人がいたら教えてください。
私の家は農家です。と言っても、稲作は委託していて果樹は父と母がやっていて私はほとんど何もしません。で、何かと言うと今日1月11日は蔵開きと言って、稲倉に行って神棚を拝んでお神酒をいただくという事を毎年やっています。きっと他の家でもやっているんだろうと思いますが、聞いたことがないのでこれも定かではないですね。
と、思って暦を見てみました。ありました「蔵開き」、鏡開きといっしょに書いてありました。全国区とまではいかなかも知れませんが、蔵開きもやっぱり今日の行事だったんですね。
年の初めから疑問ばっかりですが、正月というのはいつまでだったんでしょう。正月=1月?、と言うことはまだ今日もお正月なわけですね、お正月休みではないけど。と思って、これも調べてみました。
お正月=3が日、松の内、15日まで、20日まで、1月いっぱい、と色々あるようです。それぞれの意味で使い分けているのでしょうけれども、日本語の意味の広さと言うか曖昧さと言うか、季節を感覚でとらえている事がよく表れているようでおもしろいですね。