ネタ切れするまで続く
木曜日は木の話
トップに戻る
2006年11月

その167  アスベスト          11月30日
 
リサイクル法が施行されてから、解体工事に届出が必要になったり分別や処分の方法など細かな規制が設けられています。それに加えて最近厄介になってきたのが「アスベスト」の問題です。
先日、某大きな施設の解体工事の設計業務が発注されました。やはりアスベストの取扱いに対しての配慮が必要になってくるわけで、そのための調査費用も含まれています。
そもそもこのアスベスト=石綿と言うのは何かというと、繊維ケイ酸化合物という元々は天然のものです。セメント系のボードのつなぎ材として混入されたり、熱に強いので鉄骨造では耐火被覆などに使われてきました。それは耐火構造などの認定で必要だから使われてきたわけですが、有害性が指摘されてからもその対応が遅れてしまったことも、問題が大きくなった要因になっています。
このアスベストが空気中に浮遊しているものを人が吸い込むと、肺などに影響して病気を引き起こす原因になると言うわけです。住宅も含めて多くの建物に使われてきましたが、それを加工したり施工したりするときにはアスベストが飛散したわけです。でも、通常使われている状態では健康に被害がでるようなことにはならないようです。とりあえずはご安心ください。
今度はこれを解体するときにそのアスベストが飛散しないように、また他のものと混ざらないようにといった配慮が必要になる訳です。
 
先週の木曜日は勤労感謝の日、勤労できることに感謝しながら一日仕事をしてました。が、木の話は休ませていただきました。



その166  柏戸イス          11月16日
 
新鶴岡市が誕生して一年が過ぎました。各町村の役場は支庁舎というような形になっていますが、その櫛引庁舎に入ったことがあるでしょうか。
正面入口から入って左側のロビーに、待合のベンチ(ソファー)の他にひときわ目を引くでっかい木の椅子があります。角材を重ねて作った集成材からくり貫いて作ったような形で、どっかりと置いてあります。とても大きくて、余程お尻の大きなおばちゃんが勢いよく座り込んでも、びくともしない感じです。
その名前は『柏戸イス』というのだそうです。・・・なるほど、そうなのか、ってゆう感じです。この椅子は県内の木工業者が特注で作っているもののようで、材料は杉でした。
座ってみると思ったよりもちょっと硬めで、それでもゆるぎない存在感というか、絶対壊れない安心感というか、おもしろいです。家に置くには大きくて重そうで、たぶん値段も高そうで遠慮したいところですが、時々この椅子に座ってみたくなったりします。字切図などをとりに行ったときに座ってみると、「こんな座り按配だったかぁ。」と、そのたびに思ってきます。
この椅子の存在感はとても口では表現できないので、一度いって自分で座ってみてはいかがでしょうか。



その165  富有柿          11月9日
 
家の庭にある柿の木は、富有柿です。でも、甘くなる柿はほとんどなくて、それを使って毎年干し柿を作っています。今年も5日の日曜日に柿をもいで、皮をむいて縄にかけてつるしました。
私が物心付いたときにはすでに大木だったこの柿の木は、もう老木と言っていい状態です。特にここ数年は痛みがひどくなって、幹の途中から朽ちてきて、薄べったくなって穴があいてきていました。万が一風で倒れたりすると危ないので、今年の夏前に上のほうの大きな枝を伐り落として、大分シェイプアップしました。
そのため、今まで500個ほど実をつけていたのが、今年は150個ほどでした。今年私が皮をむいたのは100ほどで、普通だとそのぐらいむいても、富有柿として甘くなっている柿は0個という場合が多かったのですが、なぜか今年はその中に7個ほど甘くなっている柿がありました。今迄からすると、考えられない多さです。
この富有柿がどうして甘くならなくなったのかはわかりませんが、きっと庄内柿の花粉で受粉しているから、甘くならなくなってきたんだろうなどと、勝手に思っていました。今年の実に甘いのが多かったことと、枝を落として大幅にシェイプアップしたのとつながりがあるかどうかわかりませんが、確かに木も疲れていたんだろうとは思います。ちゃんと剪定する訳でもなかったし、肥料もやらなければ、木のまわりの地面は私が小学校の頃にコンクリートにしてしまっています。
この富有柿、アルコールなどでさわした庄内柿とは全然違う、いい感じの甘さと味があって、私はこっちのほうが好きです。
そういえば、樹上脱渋の庄内柿のことが今日付けの日報に載っています。去年だったか一昨年だったか、あるイベントでその試食品をいただきました。これが、富有柿と同じように実の中にごまのような色が付いて、味や食感も富有柿と似ていました。不思議ですね。



その164  キノコV          11月2日
 
せっかくなので、キノコのことを調べてみました。
まずはモダシ、名前は「ナラタケ」で、ナラモタセとも呼ばれているらしく、このモタセがモダシになったのかもしれませんね。これは全国的に有名なキノコのようです。キシメジ科というもののようです。と言うことは、シメジの仲間なのでしょうか。
そして根っこモダシと呼んでいたモダシに似たキノコは、「ナラタケモドキ」というもののようです。モドキと言うだけあって、確かに似ていました。やはり同じくキシメジ科です。
このナラタケとナラタケモドキは驚いたことに少々毒があるらしく、食べ過ぎると中毒をおこす事もあるそうです。しっかりと茹でてから食べると良いのだそうですが、それでも食べすぎには注意が必要なようです。何の気なしに食べていたのですが、やはり素人判断は良くないんですね。
ナメコはナメコ、そのまんまです。どう見てもナメコです。美味しい味噌汁ができました。
それとブナカノカワと呼んでいた白いキノコは「ブナハリタケ」といって、カヌカとも呼ばれているそうです。これもカヌカがなまってカノカワになったのでしょう。香りよし、味よし、歯ごたえよしの3拍子そろった優等生、一気にファンになりました。
もう一つ、シシダケと呼んでいたきのこは調べても良くわかりませんでした。径が20センチほどの大きさで、肉厚で、ラッパのように上に向いて広がっていて、濃い茶色のキノコ、どなたかご存知の方教えてください。