ネタ切れするまで続く
木曜日は木の話
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2006年8月

その155  火Z          8月31日
 
住宅にとってもっとも怖い火、それは火事です。注意して避けられるものであれば、なんとしても避けたいものですよね。そして、もちろん住宅についても適用される防火上・非難上の基準があります。
今年の6月から、一般住宅への火災警報器の設置が義務付けられました。設置する場所は、寝室と避難の経路になる階段などです。火事の際に、寝室で逃げ遅れて一酸化炭素などで亡くなる人が多いということなのでしょう。台所は義務ではありませんが、設置したほうがいことは確かですよね。
新築の場合は工事の際に設置することになります。工事の途中であれば他の電気工事同様に、配線して器具を設置できる訳です。
では、既存の住宅の場合はどうかと言うと、「今後5年間の間に設置する」ということになっています。既存の建物にも設置しやすいように、電池式で配線工事など無しで取り付けることが出来るものもあります。でも、これだと感知してもそこだけしか鳴らないので、できればAC電源仕様のものがおすすめです。
個人の住宅にそんなことまで必要なのか?という意見もあると思いますが、自分の身は自分で守ることを基本として考えれば、あって然るべきなのでしょう。スイスだったでしょうか、住宅の地下に核シェルターの設置を義務付けているなどという国もある訳ですから。
他にも、以前から適用されている規定があります。たとえば、外壁の防火性能や屋根の不燃材料、火気使用室の内装制限などです。物置などの小さな建物でも、外壁が単に角波鉄板やポリカやタキロンなどでは適合しないという場合は、これにあたるわけです。



その154  火Y          8月24日
 
この前の日曜日(20日)に、三瀬の山で焼畑をして赤カブの種まきをしてきました。赤カブの種播きは、今頃がちょうどいい時期のようです。いつも行っている林業実習の講座でやっているもので、今年で3年目になります。それまで焼畑など見たことがなかったのですが、この火は迫力があります。
まず、杉の木などを伐採した後地の適当な場所を選定して、焼畑の一週間ほど前に草などを刈っておきます。そうすると刈った草が乾いて、ちょうどいい具合になっています。火をつける前に、周辺に燃え移ったりしないように、焼畑する周囲の草を寄せたり、水をまいたりして準備します。
そしていよいよ点火、斜面の上側から点火します。下から点火すると勢いよく燃え広がりすぎて、危ないからです。火の勢いはけっこう強くて、まわりの木の葉っぱが干からびたりします。それも、燃え移らないように途中で水をまいたりします。そして、一通り燃えたところで、残っている枝などを集めてまた燃やします。
この講座で火をつけるのは、面積にして150坪ほどでしょうか、それほど大きくはありません。本格的に焼畑をする場合はもっと大きな面積になるわけで、火をつけると上昇気流で竜巻のようになって、飛び火して近くに延焼するなどということもあるようですから、かなり危険なことには違いありません。この講座でも、ちゃんと役所や消防への届け出をしています。
ところどころからまだ煙がたっている、地面もまだ熱い状態のときに種を撒きます。種を撒いた後は、レーキで表面を少しかき混ぜます。そして水をまいて出来上がりです。
今週に入ってからの雨で、赤カブの芽も元気に出てくることでしょう。後は10月下旬の収穫を待つばかり、それまで一切手がかかりません。
超自然体の赤カブで一杯、これもまた至福の一時です。



その153  火X          8月17日
 
今年、自分でピザ焼き釜を作ってみました。耐火煉瓦40個と鉄板2枚、それに台にするコンクリートブロック2個というきわめて簡単なつくりです。ただ積み上げるだけで組み立ては5分程度、モルタルで固めたりしないので解体して移動も簡単です。
これがなんと、思ったよりもうまくいきました。調子に乗って、出張1回を含めて計3回ピザを焼きました。ピザは、イタリアンレストランでバイトしたことがあるという親戚の親戚の親戚?の兄ちゃんの手づくり、生地も自分でこねる本格的クリスピーピザです。そんな都合のいい兄ちゃんがいないという方は、その辺で売っている冷凍ピザでも試しましたが、レンジでチンとは比べ物にならないくらいに美味しく焼きあがります。
ビザ釜での調理は、耐火煉瓦を暖めてその輻射熱で食材を暖めるといった感じでしょうか。始めに釜の中に薪をくべて、どんどん火を燃やします。1時間ぐらい火を燃やしていると、釜全体が外側まで熱くなってきます。ここまでくると中では400度ぐらいになっているはずです。
釜は小さいので、ピザの直径は20センチ位までが適当です。生地の厚いタイプの場合は、釜に直にピザをおいても大丈夫ですが、薄いタイプは鉄板系の皿においてからピザ釜に入れます。焼き具合を見ながら約5分程度、サクサクでパリパリの釜焼きピザの出来上がりです。
2枚ぐらいは続けて焼くことができますが、そのままだと温度が下ってくるので、焼きたてピザを食べながらまた薪をくべて温度をあげます。火を見ながら、自分で焼いたピザを食べながら、ビールを飲む、至福のひと時です。これだから火遊びはやめられませんね。
ピザ釜、本当に簡単なので皆さんも是非お試しください。



その152  火W          8月10日
 
火というと、種類はちょっと異なりますが、今日は8月10日=第16回赤川花火大会です。皆さんはどんな予定を立てていますか。
私は以前、花火のスタッフとして動いていて、第10回の時には観光販売促進部会を担当していました。この部会は何をするかというと、マス席の販売と観光の宣伝です。
主にマス席(特別観覧席)の販売になるわけですが、この頃はまだマス席に対しての認知度や理解も浅くて、どうやって宣伝するか、どうやったら買ってくれるか、せめて前年の実績よりは少しでも伸ばしたいものだと、ずい分胃の痛い思いをしました。
それ以降、ずっと自分でもマス席を買っています。でも、家族が見に行ったり親戚が見に行ったりで、自分で行くのは今回が2回目です。
その頃から企業協賛が頭打ちになってきて、伸びる要素は特別観覧席の収益や市民募金ということになります。それでも、最近はリピーターも増えているようで売れ行きも順調、しかも値段の高い席から売れていくという状況のようです。
スタッフをしていたときは、毎年会場にいても花火に背を向けて受付をしたり警備をしたりしていたので、ゆっくり見ることはなかなかできません。でも、今日はマス席の一番前でビール片手に花火見物です。
花火を見るなら、なんといっても特別観覧席、それしかありませんよ。



その151  火V          8月3日
 
暑い夏にうっとうしいようですが、今日も火の話です。
今建築中の物件にペレットストーブ(薪兼用タイプ)をつけることになっています。そして、計画中の他の物件にも薪ストーブをつけたいという希望がでています。
人が暖かさを感じるのは、室内の空気そのものが暖まってその空気が肌に触れて感じる場合と、輻射熱や遠赤外線で暖かさを感じる場合があります。薪を燃やした場合は炎で空気を暖めるだけでなく、熾き火の部分などから遠赤外線が出たり、薪ストーブ本体からの輻射熱があったりしますから、その分温かみの質が違います。また、炭火は遠赤外線を多く出します。
核家族化が進んで日中は留守になる家が多くなると、直接火を使う薪ストーブや囲炉裏・火鉢などは、温まるのに時間がかかったり、消すのにも時間がかかったり、効率の良いものではないかもしれません。それでも、薪ストーブを取り入れたいという希望がでるのは、やはり火が持つ魅力なのでしょうか。
日本にも手づくりで薪ストーブを作っている工房があります。そこの代表の方が「お酒を飲むならつまみも音楽もいらない。ただ火さえあればいい。」とコメントしていました。んーーぅ、と思ってしまいます。