たわわな実りを期待して
        今年もどろだらけになった田植え

              校長  海藤 三重子


田植えの初体験は、4名の1年生。2年生以上は、昨年の楽しかった
体験を思い出し、張り切っていました。今年は、もちの苗を植えました。

田植えの先生 (笹原PTA会長さん)の指導を受け、今年は、
「競争ではなく、上手に植えよう」
ということで、升目の角に植えることに挑戦しました。


子供たちは、どろのぬるぬる感に歓声をあげ、足を抜くときの
ふらつきも楽しそうです。服の汚れも全然気にしません。
「苗がない。苗がない。」の声には働いているという実感が
込められています。投げられた苗で泥が飛び散り、逃げるに
逃げられず悲鳴をあげる子供やお父さんたち、それを見ていた
お母さんやおばあさんたちから思わず笑いが広がります。
これらの光景をカメラに収めようと必死になってレンズを
向けていたカメラマン。出来栄えは、如何だったでしょうか。

とにかく楽しい時間でした。

植えた苗の列は、直線・曲線入り混じりで、濃いところ・薄い
ところと様々ですが、「去年より、上手だった。」と褒めて
いただき、子供たちは、満足していました。
ご馳走になった「よで」のおにぎりは、格別おいしかったです。

今後、苗や稲の生長については、6年生が「総合的な学習」で、
1年間学習をしていきます。5年生以下は、稲刈り体験を
予定しています。豊かな実りを期待しているところです。


このような体験は、田植えの仕方の学びは勿論、食べ物の大切さ、
植物に対する関心や思いやり、自然への主体的な関わり、農業や
働くことの意義理解などを高めてくれるでしょう。
豊かな体験は、心豊かな子供を育みます。


最後になりましたが、田を貸して下さった高橋さん、
田・苗・おにぎりの準備、指導をして下さったお父さん・お母さん方、
応援に駆けつけて下さった多くの方々に感謝申し上げます。
支えてもらいながら素晴らしい体験ができました。
今後も、水・田の管理など、宜しくお願い致します。