本校の児童は明るく素直であり、与えられた課題や活動には真面目に取り組む。一昨年と昨年度の取り組みから、音声言語活動の場面で、自分の思いや考えを意欲的に話そうとする児童が増えてきている。同時に、相手の話に耳をかたむけて相手の思いや話の中心を意識して聞こうとするようになってきている。また、話し合いの場面を授業の中に仕組んだことで話し合うことにも積極性が見られるようになってきている。 しかし、目的意識・相手意識・場面意識・状況意識をもって、主体的に自分の考えをより的確に豊かな言葉で表現したり、自分の考えと相手の考えとの共通点や違いを明確にしながら聞いたりする力はまだ不十分である。また話し合いの場面では、相手の考えを理解して、深め合い、自分たちでさらによりよいものに高めていくように話し合ったりする力はまだまだ未熟である。 そこで、今年度も「話すこと・聞くこと」の能力を育て、音声言語を媒介にして他と互いに心を通じ合わせるわせることができるようにし、互いに学び合う力を高めていきたいと考え、設定した。 |
自分の思いや考えを言葉を大切にしながら、生き生きと伝え合い、学び合う子供 | ||
低学年(相手に応じ) | 中学年(相手や目的に応じ) | 高学年(目的や意図に応じ) |
○進んではっきり話す子供 ○耳を澄まして聞く子供 ○自分の考えをもち、話題に そって話し合う子供 |
○話の中心がわかるように、 考えて話す子供 ○話の中心をおさえ、友達の よさを認めながら聞く子供 ○自分と他との考えや共通点 を理解しながら話し合う子供 |
○目的や場に応じた言葉で 適切に話す子供 ○相手の考えや話の意図を つかみ、温かく受け止めて 聞く子供 ○自分の考えを高めたり、自 分の考えと協調を図ったり しながら話し合 う子供 |
仮説1 | 伝えるための基礎・基本を明確にし、魅力的な単元構成の工夫をすれば、より主体的に伝え合うことができるであろう。(単元構成の工夫) |
仮説2 | 個を意識した具体的な手立てや支援をし、互いに学び合う相互交流の場を工夫すれば、伝え合う力が高まるであろう。(具体的な手立てや支援、相互交流の仕方) |
仮説3 | 良さや伸びを認める評価や、評価の規準と照らし合わせた評価活動を仕組めば、学び合う楽しさを味わい、さらに意欲をもって学習に取り組むであろう。(次の学習につながる評価) |
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