内なる力

 

 

 

横山小学校長   友 染 和 子

 

今年は雪不足の心配も無く、3学期スタートと同時に寒風をものともせず毎日スキーの練習に励んできました。30日には一人一人がその練習の成果を存分に発揮して校内スキー大会を終わる事が出来ました。特に低学年のレース中は時々吹雪く悪天候でしたが、誰一人泣きべそをかく子どももなく吹雪を顔に浴びながらみんな必死でゴールめがけて滑り込んで来ました。

誰にも甘えられず自分で乗り越えるしかない時に発揮される力、言葉を変えれば「生き抜く力」とでも言うのか、その素地をこれからもいろんな体験を通して育てていきたいものです。

すこし戻りますが、114日に読み初め会を行いました。今年は多くの保護者の皆様にも参観していただきうれしく思っているところです。子どもたちも張り切り全学年とも詩や物語の暗唱を発表しました。みんな表情も豊かにしっかりした声で自信をもって発表している姿から、この日のために冬休み中一生懸命練習してきたことが伝わり、とてもほほえましく感じられたところです。

教育の現状課題を踏まえたうえで、国の教育方針にもまた新たなきざしがみえるようですが、こんな時こそ動かざる教育的価値にしっかり立ち、「不易と流行」とのバランスを取りながら教育活動を進めなければと思っているところです。例えば、読み初めや書初めは、年の初めに当たり物事に取り組む時の心構えを教えている日本文化の一つです。上手に読めて書けるという事と同時に、その内なるものをもしっかりと伝えていかれるようにしていきたいものです。