思い出と共に大掃除

 

 

 

 

                 横山小学校長   友 染 和 子

22日の終業式に備え、今週は大掃除の1週間です。

夏休み明け、まだ残暑厳しい中で運動会に向け全力投球していた子どもたちの姿、また、10月には校内文化祭・学芸会と、そして、数々の学習を積み重ねながらみんな心身ともに大きく成長しました。

2学期84日間への感謝と新しい年をすこやかに迎えられるよう、思いを込めて普段あまりできない所の掃除に、重点的かつ計画的に取り組んでいます。

火曜日と木曜日は昼休み伸び伸びと思う存分遊べるようにと、全校一斉での掃除はありません。その分、放課後に5、6年生がボランティア活動として廊下やトイレなど主なる所を掃除してくれます。これを見ていた4年生が体育館の掃除を、3年生が全校生の靴箱の掃除をかって出てくれました。

現在は住宅構造や建材の関係で掃除の仕方もずいぶんと変わり、また、掃除という一連の活動に対してもいろんな考え方がなされていると思います。

「掃除なんて面倒だな」と思いつつも、過ぎたる日々やお世話になった人々の事を振り返りながら掃除をする事によって、心のねじがゼロに戻され新しいことへのスタートにも似たさわやかさが感じられます。

日本の小・中学校ではごく当たり前に学習の場を自分たちできれいにする清掃活動、でもこの光景を目の当たりにした欧米人は一応に感心するそうです。なぜなら、諸外国においては児童の教育活動と切り離し、掃除人を雇い校舎内の掃除をしている所もあるからです。もちろんそれぞれの考え方で良い訳ですが、禅の修業や日本古来の「○○道」言われる文化の中でも、「掃除」が大切に考えられているのは、心との関係を持ってみなされているからではないでしょうか。新しい年を迎えるに、お子さんと一緒にお家の掃除等をしてみるのもいかがでしょうか。

2学期間、皆様からいただきましたご尽力に感謝します。良いお年をお迎え下さい。