企画の周辺

 山形県余目町は、日本の良食味米のルーツ亀の尾の発祥地。
 私たちは、この地域固有の資源に着目し、亀の尾をシンボリックに捉えながら、米・酒・地域を柱にした地域再発見活動を展開してまいりました。
 これは、地域内で生産されたものを自ら消費していく循環を指向する一方、日本各地の多様な文化と歴史を再認識しながら、地域活性化と住民のアイデンティティー形成を促すことが、新たな時代において重要になると感じているからです。
 こうして、5年前に始まった全国亀の尾サミットは、たくさんの方々に協力をいただきながら豊かな地域文化を触媒に、年々、大きな流れになってまいりました。日本酒を水と米の文化の結晶としてとらえ、
米の作り手、酒造りの蔵人、そして飲み手がそれぞれの思いを語り合いながら、明日の地域づくりと夢づくりを行う試みです。
 混沌とした時代を『より良く生きる』ためには、自ら住む地域に新たな価値を付与していく創造的な取り組みが必要です。亀の尾サミットは、たんなる歴史回顧的なイベントとして地域資源を掘り起こすだけでなく、脈々として生き続ける酒造という産業を通して地域情報を発信し、「21世紀の潮流・地域交流と米文化ルネサンス」を実践したいと考えています。
 いよいよ21世紀がスタートします。私たちは、21世紀始めの年に、全国各地をつないできたイベント「全国亀の尾サミット」を通して、文化や歴史の再発見を促す取り組みを展開します。

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