宮司言の葉 キムタク 来社!!!
10/2 夕方4時過ぎ、その人物は突然やってきた。
この日、藤沢周平原作・山田洋次監督・木村拓哉主演の「武士の一分」特別試写会が鶴岡市中央公民館で行われた。
8月下旬、市役所観光課の職員と誰かが当社を訪れ、「参集殿をみせてほしい。ひょっとしたら10月頃借りるかも」といって帰られた。
9月に入っても何も無いので、この話はなかったのかと思っていたら、中旬頃に試写会に合わせて、「映画のヒット祈願祭をお願いするかもしれない。」と言われ、初めてこのような内容の祝詞を作り始めることとなった。下旬になり、撮影ポイントや、祈願祭の時間の打ち合わせなどがあり、山田監督と、女優の壇れいが来られると言われる。少し、緊張感をもって準備をすることになった。
かなり、綿密な打合せがあり、照明も警備も地元の会社ではなく、中央から来るとのこと。「祈願祭をした後に、境内で地元の人が芋煮会をしていて、監督にふるまうことにしましょう。」と制作会社の人が話され、「これは大変なイベントのようになってきたな」ととまどいを感じてきた。
前日には、関係者が最終打ち合わせ。晴の場合・雨天の場合・一般客が押し寄せた場合など、あらゆる場面を想定した厳しく細かい点をチェックしていたのが印象的であった。ずいぶん大げさだなあとも思った。
当日は、朝から小雨と厚い雲が覆いあいにくの天気で、芋煮会を参集殿でするか境内でするか悩ましい天気で困っていた。
朝からスーツ姿の警備の男性が、60名も来て境内はもちろん公園内をうろうろししている。まるで、安倍総理でも来られるのか。
午後1:30・市役所の担当者より他言無用の極秘情報を漏らされる。
「奥さんにも言わないで下さい。実は木村拓哉氏が来る」
それで、この厳重な警備に合点が行きました。
小職も少々緊張の度合いが増しながら、そ知らぬふりで仕事をする。
しかし、2:30頃、たまらず妻にそのことを告げると、妻はやはり舞い上がってしまった。
3:30・何も知らされていない地元の歓迎者70名が注意事項を聞きながら境内に入って来る。
4:00・大型バスから、見たことも無い人数のマスコミ関係者が下りてきて、慌しく、カメラのセッティングを始める。
4:20・2台のジャンボタクシー(1台はダミー)が神社前に停まる。
最初に、山田監督が降りられ、拍手。壇れいさん。拍手。木村氏。あとはワイドショーで皆様も見た通りの、ものすごいどよめきでした。サプライズだったのです。ものすごいフラッシュがたかれる中を、控え室となる参集殿に小職が案内。参拝作法を説明し、監督に記帳をお願いする。そこで大失敗。不覚にも木村氏に記帳を頼むことを忘れてしまう。神社に木村氏が来たことを記す絶好の機会を失ってしまった。残念!もしかすると、小職も舞い上がっていたのか!
神事が終わり、境内で芋煮会(庄内は、味噌仕立てに里芋と豚肉を入れる)が催されているところに、お三方が進まれる。花束贈呈は、監督に小職の母・女優に松平権禰宜・木村氏に小職の末娘がさせていただく。そして、やけどをしないように少し冷ました芋煮をふるまう。(木村氏に渡す役はじゃんけんで勝った小職の妹がゲット・監督に巫女小職の次女・女優に妻)
木村氏は、庄内弁で「んめの〜」と全部平らげられる。70名の参加者とお三方全員が数十台のカメラの砲列の前で食すという異常な光景も、鶴岡市民の温かい人柄でほのぼのとして良い雰囲気。
5:00頃、拍手の中を試写会会場へ向かうお三方を見送り。終了。
マスコミ関係者80名・照明・警備関係者・スタッフにも庄内の芋煮をふるまう。6:00頃、境内は静かになる。
その日の夜の報道ステ−ションから始まり、3日には朝から晩までワイドショ−に露出していた。スポ−ツ紙を買うと、全紙に記事が出ていました。見出しに「キムタクと芋煮ミスマッチ」には笑える。
あらためて木村氏の知名度に驚かされた出来事であった。
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